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非定型うつとは?甘えではない非定型うつ病の原因と症状



今、非定型うつ病というものがあるのをご存知ですか?
非定型うつ病とは、これまでのいわゆるうつ病とは違う症状を発症するうつ病で、その症状は一般的なうつ病よりも発見しづらくまた誤解されやすいものとなっています。
では、非定型うつ病とは一体どういったものなのでしょう。
ここでは非定型うつ病の症状と、その症状からくる誤解について考えていきます。
非定型うつ病とは?
従来のうつ病との違い
「非定型うつ病」という言葉は、近年、報道などでも話題となっているのでご存じの方も多いでしょう。
20代や30代に増えているうつ病の一種で「新型うつ病」や「現代型うつ病」などと言われることもあります。
病気の特徴が非定型であり、うつ病だけに限らないと考えられています。
注目されるようにはなってきていますが、まだまだ十分に理解されているとは言えず、パーソナリティ障害などほかの疾患と間違われて診断されることも少なくありません。
また検査しても異常が見当たらないこともありますので、正しく診断されないことも多いのです。
それは従来から存在するうつ病(定型うつ病)とまったく異なった症状が見られるからです。
定型うつ病の場合、抑うつ症状が強く、もともと興味のあったことや好きなことであってもやる気が起きないということが珍しくありません。
しかし非定型うつ病の場合では、抑うつ症状は強く現れるものの、興味のあるものや好きなものに取り組むことができます。
またHSP気質から発展し、寝つきが悪く、早朝に目が覚めてしまうなどといった睡眠障害が見られる定型うつ病に対して、いくら寝ても眠いという過眠傾向にあるのが非定型うつ病の特徴です。
さらに意欲が低下し、食欲が落ちて体重が減少してしまうといった定型うつ病に対して。食べることで気を紛らわせ、体重が増加傾向にあるのが非定型うつ病です。
非定型うつ病は、アメリカでの調査では全人口の4%程度であるといった調査がありますが、さらに増える可能性が高いと考えられています。
非定型うつ病の種類
非定型うつ病は、定型うつ病とはまったく正反対の症状が現れることが多いのが特徴的です。
- 双極性障害
- パーソナリティ障害
- 慢性疲労症候群
- 過食性障害(むちゃ食い障害)
- ナルコレプシー
などと症状が似ています。
双極性障害
双極性障害とは、かつて「躁うつ病」と呼ばれた精神疾患で、気分が高ぶる躁状態と抑うつ症状が現れるうつ状態を交互に繰り返す症状が特徴的です。
うつ症状のときには、非定型うつ病の症状が現れますが、問診だけで定型うつ病との違いを診断することが難しいと考えられています。
パーソナリティ障害
パーソナリティ障害とは、さまざまなきっかけによって生じた人格によって、偏った考え方や行動を引き起こし、日常生活や社会生活に悪影響を及ぼすといった障害です。
パーソナリティ障害の中でも「境界性パーソナリティ障害」と非定型うつ病の症状が似ており、トラウマによって強い不安や恐怖にさらされ続け、抑うつ症状が現れることがあります。
慢性疲労症候群
慢性疲労症候群とは、心身ともに疲れ切っている症状が長期に渡って続くことが特徴で、日常生活や社会生活に大きな悪影響を及ぼします。
疲労感だけではなく、睡眠障害や思考力の低下、微熱などもみられますが、検査しても異常は見つかりません。そのため「怠けている」ように見えてしまうことがあります。
過食性障害(むちゃ食い障害)
過食性障害(むちゃ食い障害)とは、普通より早く食べたり、満腹になっても食べ続けたり、空腹でもないのに食べたりし、過食した後に自己嫌悪に陥り、抑うつ症状になるといった特徴がある障害です。
ナルコレプシー
ナルコレプシーとは、日中に突然強い睡魔に襲われて、仕事中や歩いている途中といった、通常では考えられない場面で眠り込んでしまう症状を持っています。突然起こる睡眠発作が特徴的で、周りから「怠けている」と誤解されることも少なくありません。
怠け者や甘えと思われやすい
非定型うつ病の症状
非定型うつ病の一番の特徴は、これまでのうつ病とは全く違う症状が出るという点。
しかも、その症状の出方が特徴的であるため、しばしば「怠けている」とか「甘えている」と、勘違いされてしまいがちなのが問題になっています。
非定型うつ病の症状1気分の落ち込みに浮き沈みがある
一般的なうつ病では、気分はずっと落ち込み気味になってしまいます。
しかし、非定型うつ病の場合は、気分の落ち込みに波があり、落ち込んでいないときは全く症状がないかのようにケロッとしているのが特徴です。
この波が激しく、なんでもないときは症状がないかのように見えるという点が、怠け者や甘えに見える原因となっています。
非定型うつ病の症状2他者に苛立つ
一般的なうつ病では、うまくできない自分や自らの症状に対して苛立ちます。
しかし、非定型うつ病の場合は、自分以外の人間、特に会社関係では上司や同僚、もしくは仕事の内容などに対して苛立ちを覚えてしまいます。
ですので、わがままな人間のように思われてしまうことがあるようです。
非定型うつ病の症状3夕方に落ち込みやすい
一般的なうつ病では、一般的に午前中や朝にうつ症状のピークがきます。
しかし、非定型うつ病の場合、その落ち込みのピークが夕方にくることが多く、これもまた、早く仕事を終えたいだけに見えてしまいます。
つまりはサボりぐせのように見えてしまうというわけです。
非定型うつ病の症状4過食に走り太りやすい
一般的なうつ病では、食欲不振や拒食になり、痩せてしまうことが多くなります。
しかし、非定型うつ病の場合は、逆に過食に走ってしまうことが多く、そのため痩せるのではなく太ってしまうことが多くなります。
これも、やはり健康な状況に見えてしまう原因です。
非定型うつ病の症状5過眠になりやすい
一般的なうつ病では、睡眠障害から不眠に陥ることが多くなります。
しかし、非定型うつ病の場合は食欲と同じく、一般的なうつ病とは全く逆で、むしろ眠くて仕方がないという過眠の状態に陥ることが多くなります。
このぐっすり眠れるという状況が心の病を連想させない原因になるのです。
非定型うつ病の症状6楽しいことは楽しめる
一般的なうつ病では、何をしても楽しめないという落ち込みが激しくなります。
しかし、実はこれが一番非定型うつ病を怠け者や甘えと勘違いさせるものなのですが、非定型うつ病では楽しいことはしっかり楽しめます。
特に休日等は、別人のような状態で晴れやかな気分になることができます。
非定型うつ病は
辛い症状に変わりはありません
一般的うつ病に比べて、怠け者や甘えと認識されがちな非定型うつ病。
しかし、一般的なうつ病と違って、もっと気楽な、あまり辛さのない症状かといえばそんな事は決してありませんし、そう見えてしまうことが問題でもあります。
ですから、しっかりとこの非定型うつ病も心身ともに危険な状態であるという認識が必要です。
特に、今まで説明してきたように、この非定型うつ病は怠け者であったり甘えであったり、もしくはわがまま、自分勝手、自己中心的という風にとらわれてしまいがちな症状です。
しかも、自分でも自分の症状が非定型うつ病であることに気づかないまま、自分が身勝手で自己中心的な態度をとることから周りの人とのトラブルも抱えやすくなります。これだけでも、一般社会で生活する上で、相当のストレスの高い状態になりうる可能性が高いことは言うまでもありません。したがって、人間的に自分は未成熟なのでは?という悩みを抱えることもあるのです。
ですから上のような症状に対して身に覚えがある場合は、きちんと医師に診断をしてもらうことが必要になってきます。
そうでないと、非定型うつが大きな症状へと進化する場合もあるのです。
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非定型うつ病は境界性人格障害の引き金に!?
ただの甘えじゃないだろうか?そんなふうに思ってしまいがちな非定型うつ病。
しかし、そんな非定型うつ病を放置したままにして悪化してしまうと、境界性人格障害にその症状が発展していく可能性があるのです。
境界性人格障害とは、感情の起伏が激しくなり対人関係が極端に不安定になる状態です。
キレやすい、虚しさが消えない、自分に対する批判に過敏になってしまうなどの症状があり、同時に見捨てられることへの強い恐怖を感じることもあります。
そのため、自分に興味を持ってもらうために、極端な行動に出ることもあります。
リストカットなどの自傷行為や過剰服薬、激しい怒りなどを表現するなどといった行動がその現れとなりますが、こういった症状に非定型うつ病から発展する恐れがあるのです。
非定型うつ病に
なりやすい人の特徴
非定型うつ病と疑われる症状がでたら、早めに医師の診断を受けましょう。
しかし、やはりどこか甘えの症状に似ているため、なかなか精神科・心療内科に行くことを躊躇してしまうこともあると思います。
そこで、非定型うつ病になりやすい人の特徴をここでご紹介します。
どうしても病院に行きたくない方も、以下を参考にし、少しでも気になる症状が当てはまれば、重症化する前に早期治療・回復できる可能性があります。
非定型うつ病になりやすい人の特徴1良い子だった
子供の頃に良い子であった、または手のかからない子であった人は、非定型うつ病にかかりやすい特場合があります。
非定型うつ病になりやすい人は、自己に対する他人の評価が気になる人に多いと言われますから、小さい頃から「良い子でなければ」という自己規範があった人に多くなるといわれています。
非定型うつ病になりやすい人の特徴2責任感が強い
責任感の強い人も非定型うつ病になりやすい特徴を持っているといえるでしょう。
責任感の強さとは、失敗を恐れ、物事を適当に済ませることのできない性格であると言い換えてもいいでしょう。
非定型うつ病になりやすい人の特徴3自己主張が不得意
自己主張が不得意な人もまた、非定型うつ病にかかりやすい特徴の人です。
自己主張ができないということは、なんでも自分で抱え込んでしまう性格といいかえることもできます。
非定型うつ病になりやすい人の特徴4甘えるのが苦手
甘えるのが苦手というのも、やはり自分に厳しく、悩みを抱え込んでしまいがちということになります。
こういう性格もまた、非定型うつ病を発症しやすい特徴といえるでしょう。
非定型うつ病になりやすい人の特徴5プライドが高い
プライドの高さもまた、自己完結型で他人の評価を気にしてしまう性格です。
これもまた、やはり非定型うつ病のリスクの高い特徴だといっていいでしょう。
非定型うつ病になりやすい人の特徴6優しい
優しさは、人間にとってとても大事なものです。
しかし、同時にそれは他人の辛い気持ちを自分のことのように抱え込んでしまったり自分が人に迷惑をかけまいとしてしまったりすることにつながるのです。
ですからやはり、非定型うつ病のリスクの高い性格だと言えるのです。
非定型うつ病の性格以外の原因
非定型うつ病の原因は、一般的には性格による影響を大きく受けると考えられています。
例えば小さい頃から全く手のかからない子供であったとしても、内面では対人で強く過敏になっていて、人から良く思われるために不安になっていることがあります。
自分に対して自信が持てないという性格が、非定型うつ病になる気質が強いと考えられているのです。
また、性格以外ではこのような原因があるのと考えられています。
生理的要因
うつ病は「心の病」と言われることがありますが、近年では心の病ではなく脳の病気と考えられています。
近年の研究においては、うつ病の人の脳内を調べてみると、脳内の神経伝達物質に異常があることが分かっています。
非定型うつ病においても、脳内のさまざまな神経伝達物質の働きに異常が見られることによって、症状が現れます。
パニック障害と合併している場合においてはセロトニンの働きが高まっていたり、眠気やだるさを自覚する場合においてはドーパミンの働きに異常が見られているという報告があります。
不規則な生活リズムや運動不足
生活リズムの乱れは、脳内の働きにも大きな影響を与えることになります。
規則正しい生活を続けることによって脳内の働きも活発となりますが、夜更かしを続けていたり、睡眠をしっかり取らないことによって、自律神経の働きが悪くなってしまいます。
非定型うつ病の人の多くは、睡眠時間や食事時間が乱れていることが少なくありません。また生活リズムの乱れによって、運動不足であることも多くあります。
そのため決まった時間に起床するように心がけ、起床後には必ず日光を浴びるようにすることが大事です。
また、日中はウォーキングなど適度な運動に取り組むようにしましょう。
家族や家庭環境
非定型うつ病が遺伝するかどうかについては、明確となるものがありません。ただし非定型うつ病の人は、親のどちらかがうつ病である割合がとても多いとする研究が存在します。
その割合は7割程度であると言われており、定型うつ病よりも非定型うつ病のほうが関連性は高いと言えるでしょう。
また遺伝的なものだけではなく、育ってきた生活環境が似ていることも考えられています。
生活環境が似ていると、物事の捉え方や考え方が非定型うつ病になりやすい傾向を引き継いでしまうのです。
社会的な背景
余裕のない社会的な背景も非定型うつ病の原因であると考えられています。
非定型うつ病はデータ上においては、増加しているのかどうかは明らかにされていません。
しかし報道などさまざまなものをみていると明らかに増加していることが見て取れ、現代社会だからこそ増えていると考えられるでしょう。
非定型うつ病の治療方法
非定型うつ病の治療は、薬物療法を中心として、さまざまなものに取り組みます。慢性化する割合がとても高いので、適切な治療に取り組むことが大事になってきます。
最近では、磁気刺激治療(TMS)を行う方も増えています。
薬物療法
非定型うつ病の治療は、脳内の神経伝達物質の働きを整えるために、抗うつ薬を処方されることが多くなっています。
また症状に応じて、抗不安薬や抗精神病薬、その他の抗うつ剤などを組み合わせて処方することもあります。
薬物療法においては、まず不安要素を取り除くことが大事であると考えられており、不安を抑えながらうつ病の改善を測っていきます。
ただし、定型うつ病よりも薬の調整が難しいとされており、服薬してもなかなか効果が現れなかったり、副作用に苦しむことも少なくありません。
磁気刺激治療(TMS)
磁気刺激治療(TMS)は、脳に磁気刺激を与え、正常に戻す治療法です。電気療法とは異なります。治療期間が短く、副作用がほとんどないという特徴があります。
磁気刺激治療(TMS)では、薬物を必要としませんが、これまで通りの服薬も並行して続けることもできます。抗うつ薬で効果が出なかった方や抗うつ薬に抵抗のある方などが多く受けられる治療法です。日本国内で受けられる病院が限られていますが、磁気刺激治療(TMS)を専門として扱うクリニックがあります。
精神療法(カウンセリング)
精神療法は「認知行動療法」と呼ばれることもあり、自分自身の行動や考え方の偏りをなくして、社会性を身につけていくための訓練です。
薬物療法と共に積極的に取り入れられる治療法で、グループで実践されることや個人で行われることもあります。
ただし、うつ症状が強い間には取り組むことができず、またグループで取り組む場合においては緊張からくるストレスに注意が必要です。
適度な運動
治療として適度な運動を取り入れることによって、自律神経の働きが活発となり、脳内の神経伝達物質の働きも良くなります。
うつ病は「心の病」と呼ばれるために、心に対して強い関心を持たれることが多いのですが、心身のバランスを考えて治療に取り組むことも大事です。
ストレス解消や生活リズムの改善に繋がり、心身ともに健康を目指すことができます。
生活リズムの改善
非定型うつ病の人には、生活リズムが乱れていることが多いですが、「睡眠時間」「食事時間」などに配慮して生活するようにしていきます。
特に睡眠については毎日決まった時間に眠るようにし、睡眠と覚醒のリズムができるようにしていきます。
また決まった時間に食事が摂れるように工夫し、遅い時間に食事を摂ることをなくし、バランスよく栄養摂取できるようにします。
趣味や嗜好品の改善
パソコンやスマートフォン、テレビは、画面から発するブルーライトによって、脳を覚醒させたりストレスになったりします。
睡眠の妨げになりますので、就寝の2時間前には控えるようにしていきます。
またコーヒーなどに含まれているカフェインは、非定型うつ病を誘発させる原因になることがありますので控えるようにします。
たばこについても抗うつ薬の作用を弱めてしまうことがありますから注意が必要です。
非定型うつ病の人は
病院に行きたくない!?
一般的なうつ病でも病院にかかりたがらない人は多くいます。
しかし、非定型うつ病の場合は、自分がもしかしてそうかも知れないと思いながらも、病院にいきたくない人の数は多くなるともいわれているのです。
非定型うつ病は病気だと言い出しにくい
自分の心が落ち込んだときの辛さや苦しさを考えると、これは普通の状態ではない・・・そう思っていても、休日に楽しく旅行に行ける自分に、どことなく病気だと言い出すのは引け目を感じる・・・
それを会社の上司や同僚に説明するのが辛い・・・
会社の上司も同僚も、自分が平気なときは本当に普通に楽しく遊べるのを知っているだけに、もし非定型うつ病と診断されてもそれを申告しづらいと思います。
そんな気持ちになることは、十分想像できます。
だからこそ、病院に行くことなくそのままにしてしまおうと考えてしまう方が多いようです。
非定型うつ病で投薬されるのが怖い
非定型うつ病は、楽しい時間はしっかり楽しめたり食欲も旺盛だったりします。
ですので、1日中暗い気持ちで落ち込んだりすることはなく、また、拒食で痩せてしまって見た目にも不健康になるようなことは少ないものです。
それだけに、自分の症状は軽いものだと考えてしまいがちです。
そんな軽い症状にもかかわらず、もし病院で非定型うつ病という診断を医師にされてしまった場合、いわゆる抗うつ薬などの薬を投薬されるのでは?と考えてしまうわけですね。
ご存知のとおり、精神の病に使う薬というのは副作用が伴います。
たしかに落ち込んでいるときはとても辛いかもしれませんが、楽しい時にちゃんと楽しいと感じることができ、食事もちゃんと取れます。
そんな状況で、そんなに薬は飲みたくないという気持ちは、よく理解できます。投薬されるのが怖い方は、副作用の心配もほとんどない新たなうつ病治療も日本で取り入れられています。
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大事なことは、辛い症状がありながらも、楽しく遊ぶことができ、しっかりと食事を取り、たくさん寝ることができたとしても、そのことに負い目や引け目を感じる必要はないということです。
それは決して甘えやわがままではないのです、怠けているのでもないのです。
ずっと辛い思いをしてまで自分に厳しくする必要はありませんし、そんなにきつい思いをしてまで周りの目を気にする必要はありません。
弱っている自分に優しくすることは甘えではないのです、当たり前のことです。
しっかりと医師の診断を受け、きちんとした治療を受けるようにしましょう。
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品川メンタルクリニックには
薬に頼らない治療があります
非定型うつ病で投薬治療は怖い。
投薬治療を受けることによる様々な副作用や、また離脱症状に悩まされる不安があると思います。
不安を抱えたままの治療は効果も薄くなってしまいます。
しかし、現代の医学の進歩で投薬に頼らない治療というのも存在しているのです。
光トポグラフィー検査と医師の問診で
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非定型うつ病にかかわらず、現在の不調の原因がよく分らない場合は治療の開始を遅らせ、症状悪化させてしまう重要な原因の一つです。
品川メンタルクリニックでは、従来、医師の問診のみで診断していた精神医療の現場を、現在の脳の状態をグラフデータで把握できる光トポグラフィー検査導入により、医師の問診と併せた、より的確な診断が可能になりました。
精神医療にとって、より的確に医師の診断を受けることができるというのはとても重要なことです。
もし、ご自身の状態に不調を感じ、それが甘えや怠けのように感じるものであったとしても、今の状態を受け入れることにより、早期に不調を改善できる可能性があります。
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品川メンタルクリニックでは、薬を使わない磁気刺激治療(TMS)を行っています。
近年、うつ病は心の病気ではなく脳の病気と考えられています。
品川メンタルクリニックではその考えに着目して、磁気刺激治療(TMS)により脳の機能を回復することでうつ症状を改善させるという治療を行っています。
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非定型うつ病については、ぜひ患者さんではない方にもしっかりとした知識をもってほしいと思っています。 というのも、非定型うつ病は怠け者であったり、甘えているように見えてしまうものですが、本人にとってはとても辛い状態であるからです。 もし、あなたの周囲にそういった兆候が見られる人がいる場合は、甘えを非難したり怠け者であると判断したりするのではなく、医師の診断を受けるという一歩を踏み出す後押しになる、サポートをすることを考えてみましょう。 きっとその周囲の理解と優しさこそが、非定型うつ病の方たちにとって最も必要なものであると考えます。

2009年大分大学医学部卒業。現在、品川メンタルクリニックの梅田院院長。我々の精神科医療の仕事は、殊に患者さんを「ラク」にすること、それは可能な限り、安心を提供することだと思っています。
精神保健指定医
■関連リンク
品川メンタルクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
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