「心が疲れた」「なにもしたくない」と感じたときは? 原因と対処法

毎日、必死に仕事に取り組んだり、勉強を頑張ったり、人間関係で配慮し続けていると、「心が疲れた」「何もしたくない」と感じてしまうことがないでしょうか。
そんな時でも、忙しい業務が立て込んでいる、受験や大事な試験が近い、わたしがやらないと迷惑をかけてしまう、などと考えてしまい、頑張りすぎていませんか。

「心が疲れた」「何もしたくない」と感じるのは、心身の疲れ? うつ病?

「心が疲れた」「何もしたくない」と感じてしまうことは、誰にでもあるものです。

忙しくて大変な状況だからこそ、そのように感じることも多いのではないでしょうか。
風邪をひいたときに、熱がでたり、体がだるくなったりすることは、休息が必要であるという体からのサインであるといわれます。
同じように「心が疲れた」「何もしたくない」と感じることは、休息が必要であるという心の叫びなのかもしれません。
また状況によっては、うつ病などが隠れていて、すぐにでも治療が必要なことも珍しくはないのです。

「心が疲れた」「何もしたくない」と感じてしまう原因

「心が疲れた」「何もしたくない」と感じてしまう原因

「心が疲れた」「何もしたくない」と感じる場合には、実際に心や体が疲れていることが多く、それが原因となって生じる心の叫びであると言えます。
原因をしっかりと自身で自覚できている場合はまだしも、忙しいときや休めないときなど状況によっては、その心の状態に気付けないこともあるかもしれません。
また、性格的に生真面目な人や努力家である場合には、「甘えてはいけない」と無理しようとしてしまうことがあるのではないでしょうか。
そのため、まずは「心が疲れた」「何もしたくない」と感じる原因を理解しておくことが重要です。

仕事や勉強、人間関係などが過度な負担となっている

仕事や勉強、人間関係など、自分自身が関わっている生活の上で、大きなプレッシャーや負担を感じるような場面がある場合には、それがストレスとなっている可能性があります。
仕事で大きな取引を任されたものの、そのノルマをうまく達成できない状況になってしまうと、それがプレッシャーとなって、心が潰されそうになります。
また、受験を控えているのに勉強がはかどらないと、親からの期待も相まって大きなストレスを感じてしまうのではないでしょうか。
人間関係においてうまくいかなかったり、失恋してしまったりしたような場合においても、心はどんどん疲れてしまうのです。

心だけではなく身体的な疲れもピークに達している

心と体は密接に繋がっており、身体的な疲れがある場合にも「心が疲れた」「何もしたくない」と感じることがあります。
仕事で忙しくしていて、毎日終電に乗って帰宅しているような状態であれば、いつか肉体的な疲れもピークも迎えてしまうことになるでしょう。
毎日、塾に通う必要があったり、遅くまで受験勉強を続けていたりすると、少しずつ疲れは蓄積していきます。
そのような状況においても、結果を求められてしまうのであれば、どうしても身体にまで疲れは及んでしまいます。
「心の疲れなんて感じない」という人こそ、肉体の疲れに注意しなければなりません。

転勤や入学、引越しなど環境に変化があった

特に大きなストレスを感じる場面や肉体的な疲労を起こす場面がなかったとしても、環境の変化によって「心が疲れた」「何もしたくない」と感じることがあります。
環境の変化は、私たちが感じている以上にストレスになるものです。
転勤や入学では、「結果を出せるだろうか」「友達とうまくやっていけるかな」などと、知らず知らずのうちにプレッシャーとなっていることがあります。

また、嬉しい場面であっても、ストレスとなることがあります。
新しい家を購入して引越しするようなときには、地域に馴染むまで緊張するものです。
出産によって親になることを意識したり、出世して大きなプレッシャーがかかったりすることは、誰しもが感じることではないでしょうか。

「心が疲れた」「何もしたくない」の状態が続く時に考えられる病気

無気力な状態がしばらく続いている場合、下記のような病気を発症することがあります。

うつ病

うつ病は一般に気分の障害を基本症状とする精神障害です。ほとんどの場合、反復性があり、通常は病的な状態から回復することが可能であると考えられています。うつ病は脳の働きが深く関わっており、環境的な要因も大きいとされています。

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不眠症

不眠症は夜間の睡眠についての問題があり、結果として⽇中の活動に⽀障が出ることをいいます。「入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害」の4つの症状がしばしばみられ、1ヶ月以上続いている状態であれば「不眠症」と診断されます。

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適応障害

適応障害はその人にとってある特定の状況や出来事がとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために不安な気分になったり、無謀な行動をしたりなどの症状がみられます。
ストレスから離れると次第に改善しますが、離れられないと症状が悪化して、うつ病などを発症する可能性があります。

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統合失調症

統合失調症は、幻聴や妄想という障害が特徴的な精神疾患です。
本⼈は何かおかしいと感じながらも、病気とは思っていないので他⼈にはよく理解できない発⾔や⾏動が現れてきます。また統合失調症はうつ病の症状が顕著に現れることも珍しくありません。

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「心が疲れた」「何もしたくない」と感じたときの対処法

「心が疲れた」「何もしたくない」と感じたときの対処法

「心が疲れた」「何もしたくない」と感じるのは、体だけではなく心までも疲れを感じている時ですので、心がリラックスできるような取り組みが必要になります。
効果的な対処法として3つ挙げてみましたので、実践してみるようにしましょう。

無理せず休息を取る

何もする意欲がわかない、心が疲れているという状態のときには、いったん疲れてしまうものから離れるようにすることが大事です。
しっかりと休息を取って、回復を感じられるようになったら、また取り組んでみるといいでしょう。
疲れを感じている時に仕事や勉強などに取り組んでも効率が悪く、さらに自分自身の疲労が積み重なる、という悪循環になってしまいます。

生活リズムを意識して、睡眠時間をしっかり確保する

仕事などで忙しい人であれば、生活リズムを整えることによって、心の疲れを取り除くことができます。
早寝早起きを基本として、しっかりと睡眠を取るようにします。
ゆっくりと入浴してリラックスするようにし、就寝の2時間前までに入浴を済ますようにすると、入眠しやすくなります。
3食はきちんと摂るようにし、暴飲暴食は避け、栄養バランスも考えた食事を心がけるようにしましょう。

適度な運動を心がけて、心身のリフレッシュに取り組む

心が疲れている時には、適度な運動に取り組むことによって、心身をリフレッシュさせることができます。
ウォーキングやジョギング、ストレッチ、ヨガなど軽めの運動であれば、全身の血流を改善し、心身の疲れを取り除くことができます。

ストレスが溜まっているときのNG解決法

ストレス解消にドライブが好きな人がいるかもしれません。しかし、精神疲労がたまっているときには、車の運転はできる限り控えてください。精神疲労がたまっているときは集中力が低下しており、事故を起こす可能性が高いためです。さらに、ささいなことでイライラしやすく、速度を制限以上にあげるなど、危険運転につながりやすいリスクもあります。

うつ病が原因? うつ病の自己診断(セルフチェック)をしてみましょう

心の疲れを感じるときでも、「少し休んだら回復するだろう」と安易に考えることがないでしょうか。
しかし、そのような状態からいつまでも抜け出せないのであれば、うつ病を発症している可能性があります。
まずはうつ病の自己診断(セルフチェック)をしてみることをお勧めします。
仕事が忙しい場合や受験が近づいている場合など、置かれている状況を考えれば、ゆっくり休むことができないと考えてしまうかもしれません。
しかし、実はうつ病を発症していて、その症状によって焦って不安な気持ちになっているのかもしれないのです。
特に気になる症状が2週間以上続いている場合には、うつ病が疑われることになります。
まずはうつ病の自己診断(セルフチェック)をしてみて、必要に応じて早めに受診することが大事です。うつ病は早期発見し、早期治療に取り組めば、それだけ早く改善させることができます。
症状に気付いていながら放置していると、どんどん悪化して治りにくくなってしまうのです。

うつ症状のお悩みは品川メンタルクリニックへ

「心が疲れた」「何もしたくない」と感じているのであれば、お気軽に品川メンタルクリニックにご相談ください。
品川メンタルクリニックでは、ストレス・うつ病の専門クリニックとして、薬に頼らないうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」、脳の血流量の変化パターンによってうつ病を診断サポートする「光トポグラフィー検査」に取り組んでいます。
的確な診断によってうつ病の症状をいち早くつかみ、身体に負担をかけず早期改善を目指しています。

品川本院は夜8時まで、梅田院は夜7時まで治療を行っていますので、仕事や学校・塾の帰りにでも通院できます。
しかも土日祝日であっても診療可能ですから、安心して治療に取り組むことができます。

身体に優しい新しいうつ病治療
「磁気刺激治療(TMS)」

品川メンタルクリニックでは、薬に頼らない治療法「磁気刺激治療(TMS)」に取り組んでいます。
一般的な精神科や心療内科においてうつ病治療は、向精神薬や抗うつ薬を用いた治療が中心となっています。
しかし、症状によっては、効果が表れるまでに数週間から数か月必要になる場合もありますので、その間に副作用を引き起こしてしまうリスクもあります。
品川メンタルクリニックの治療は、「磁気刺激治療(TMS)」で行います。
「磁気刺激治療(TMS)」は、脳に直接磁気刺激を与え、活発化させることによって、うつ病の症状を改善させます。
一回の治療時間は20分程度です。
未成年(12歳以上の中学生から)、高齢者、妊産婦などへの提供も可能な身体に優しい治療法で、副作用もほとんどなく安心して治療に取り組めます。
既に薬の服用をされている方は、「磁気刺激治療(TMS)」を行いながら、減薬や断薬を行っていきます。
※診察は10歳以上から受けられますが、TMS治療が対象かどうかは医師の判断になりますのでご了承ください。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

うつ病の診断サポート
「光トポグラフィー検査」

品川メンタルクリニックでは「光トポグラフィー検査」を導入しており、うつ病を診断サポートしています。
一般的な精神科や心療内科では、主治医の問診でうつ病の診断を行い、抗精神薬や抗うつ薬を用いた治療が中心です。しかし、問診内容によっては、経過的な投薬の調整が必要となる場合があり、その間に副作用に悩まされてしまうこともあります。
「光トポグラフィー検査」は、脳内の状態を的確に捉えることができ、医師の問診とあわせて、的確なうつ病の診断を可能としています。
うつ病の的確な診断ができれば、いち早く適切な治療に取り組むことができるのです。

状態を的確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

品川メンタルクリニックは「磁気刺激治療(TMS)」「光トポグラフィー検査」を専門に行なっているクリニックです。
「心が疲れた」「何もしたくない」と日頃感じているのであれば、ぜひお気軽にご相談ください。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

初村 英逸

監修

初村 英逸(はつむら ひではや)

2009年大分大学医学部卒業。現在、品川メンタルクリニック梅田院院長。精神保健指定医。

品川メンタルクリニックはうつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬に頼らない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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