うつ病は自律神経失調症と併発することも
~悪いストレスに注意する~

うつ病は自律神経失調症と併発することも~悪いストレスに注意する~
うつ病は自律神経失調症と併発することも~悪いストレスに注意する~

仕事や人間関係においてストレスがたまって、気分が晴れないことやイライラすることがあります。
そんなときには自分なりのストレス解消法で発散している人も多くいますが、うまく発散できないと不安が強くなったり眠れなかったり、倦怠感が強くなったりするなど体に異変が起きることがあります。

このような症状は、 うつ病にも自律神経失調症にも見られる症状ですので、しばしば間違われることもあります。

自律神経失調症の症状やうつ病との違いについて詳しくご紹介いたします。

ストレスには
良いものと悪いものが
~うつ病や自律神経失調症の原因にも~

ストレスには良いものと悪いものが~うつ病や自律神経失調症の原因にも~
ストレスには良いものと悪いものが~うつ病や自律神経失調症の原因にも~

ストレスには良いものと悪いものがあると言われます。一般的に悪いものと考えられがちですが、私たちにとって必要なものでもあるのです。

ここではストレスはどのようなものなのか、悪いストレスを積み重ねるとどうなってしまうのかお伝えします。

ストレスには良いものと悪いものが

仕事が忙しかったり人間関係の悩みがあったりすると、ストレスを強く感じるようになります。その状態が長く続いてしまった場合、多くの人は発散するために、自分の趣味や楽しめることに打ち込んだり、適度な運動に取り組んだりしている人が多くいます。
ストレスは不安や嫌な気持ちが強く感じることもありますので、良い印象を持っていない人のほうが多いでしょう。

しかし目的を達成するために集中したり、周りに刺激を受けて頑張ったりすることはストレスを感じることによってできるものです。
つまり良いストレスというのは、私たちがここ一番でモチベーションを上げる原動力となりますので、自己成長に繋がるものであるといえます。

しかし強く感じすぎてしまったり、うまく発散できなかったりすると、不安やイライラがとても強くなり、眠れなくなったり体調を崩してしまったりします。

悪いストレスは
自律神経の動きを悪くしてしまう

私たちはストレスを常に感じながら生活しているのではなく、緊張状態にあるときや、緊張から解放されてリラックスしているときがあります。
これらの状態は私たちが意図的に操作しているわけではなく、自動的に切り替えられるようになっています。このオンとオフの切り替えがとても大事で、 緊張状態になるからこそ集中力や判断力を高めることができます。また帰宅したときなどには、リラックスすることができ、うまく休息することができます。

しかし悪いストレスが続いてしまった場合、リラックスしなければならないような場面においても不安感や緊張感が持続してしまいます。場合によっては眠れなくなったり動悸が続いたり、めまい、頭痛などの症状が見られる場合もあります。

これは自律神経の働きが悪くなってしまったときに見られる症状です。私たちの心の状態は、常に身体とも連動しているのです。悪いストレスが続くことによって、自律神経失調症やうつ病になってしまうことがあります。
また、ストレス以外にも生活習慣の乱れや更年期がきっかけで自律神経失調症やうつ病になってしまうこともありますので注意が必要です。

では次にこれらの病気の違いについてお伝えします。

自律神経失調症の症状とは

悪いストレスが続くことによってさまざまな症状を引き起こす可能性がありますから、うまく回避しなければなりません。自律神経失調症の症状は身体面や精神面にさまざまな不調をもたらします。

  • 身体面の症状…動悸、頭痛、めまい、倦怠感、不眠、食欲低下、下痢・便秘、肩こりなど
  • 精神面の症状…イライラする、やる気の低下、集中力の低下、怒りっぽいなど

上記のような様々な自律神経症状がみられ、検査で身体疾患が見つからず、また明らかな精神障害が認められない場合に自律神経失調症と診断されます。

自律神経失調症やうつ病は、悪いストレスによって引き起こされることが多く、症状が似ていますので、密接な関係にあると言えます。
自律神経である交感神経と副交感神経のバランスがうまく取れないために、身体のあらゆる部分にこのような症状が現れるのです。これらの症状は日によって多く出たり、違う症状が出たりします。

うつ病においても、同じような症状が現れることがあります。自律神経失調症と区別されるポイントは、うつ病は精神的な症状の低下が一定レベルを超えてしまっている場合(精神障害)であるかどうかで判断されています。

うつ病かどうか心配な方は、30秒でできるうつ病のセルフチェックがありますので、こちらをぜひ試してみてください。

自律神経失調症からうつ病に発展することも

自律神経失調症では、リラックスできずに緊張状態にあります。身体はとても疲れているのに、頑張ろうとするためにさまざまな不調が現れます。その状態のまま頑張ろうとすると、いつか頑張るエネルギーがなくなってしまいます。そこで気分の落ち込みや不安感が強くなる「うつ病」へ発展させてしまうのです。

ストレスに対して
早めに対処するようにしましょう

自律神経失調症もうつ病も、ストレスが病気の引き金になってしまいます。そのため日頃から、うまく発散できるようにしておかなければなりません。また気になる症状があらわれた場合には、速やかに医療機関に受診し、適切な治療に取り組むようにしましょう。

自律神経失調もうつ病も早期発見・早期治療が大切です。現在では、うつ病は「光トポグラフィー検査」を行うことで医師の問診だけの診断より、的確な診断が可能になりました。また、薬に頼らない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」もあります。磁気刺激治療(TMS)は、頭部に磁気をあて、機能低下した脳の働きを回復させることでうつ病を改善させる治療方法です。うつ病の約8割の方が軽症化し、「抗うつ薬が効かない」「薬の副作用がつらい」「薬の離脱症状が不安」といった方に最適な治療方法です。治療期間は、個人差もございますが、1ヶ月半~6ヶ月で、副作用もほとんどなく、リラックスして受けられる治療です。自律神経失調症?それともうつ病なの?と不安に感じた方はぜひご相談ください。

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ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

初村 英逸

監修

初村 英逸(はつむら ひではや)

2009年大分大学医学部卒業。現在、品川メンタルクリニック梅田院院長。精神保健指定医。

品川メンタルクリニックはうつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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