10代におけるストレスやうつ病について~10代は上手にストレス解消することが大切!~

10代におけるストレスやうつ病について~10代は上手にストレス解消することが大切!~
10代におけるストレスやうつ病について~10代は上手にストレス解消することが大切!~

大人だけではなく、10代でもストレスを抱える社会となりました。
中学生になると、受験を意識して勉強量が増え、部活動でも忙しくなります。人間関係の幅が広がる中で、些細な言葉で傷ついたり、自分の気持ちが理解してもらえなかったりと悩むことも多くなります。
高校生になるとさらにレベルの高い、大学受験を意識した生活になります。人間関係もさらに複雑となり、自分自身がどのように思われているか気になって、勉強に手がつかないということも珍しいことではありません。
このような経験はこれからの人生を豊かにしていくためにとても重要なものです。
しかし、うまく受け止めたり、受け流したりできるようにならないと、ストレスが蓄積してしまって、引きこもりやうつ病などを引き起こす原因となってしまいます。

10代の男性・女性に多い
学校生活で起こりうるストレス

10代は子どもから大人になるために体や心の成長がみられる年代で、勉強や人間関係など新たな楽しいことを学ぶ時期でもありますが、一方で挫折を味わったり、傷ついたりと辛いことを経験する時期でもあります。
しかし、この経験が大人になってから役立つことも多い為、悩みは1人で抱え込まず、家族や友だちに相談しながら、上手に10代を過ごすことが大切といえるでしょう。
ここでは、10代がどのようなストレスを感じてしまうのか、男性と女性に分けてご紹介していきます。

10代の男性に多いストレスとは

  • はっきりとした目標がなく勉強に身が入らない
  • 表向きだけの友人が多く、本音で話すことができない
  • 親に自分の気持ちが理解してもらえていない

中学生になると、早い段階で将来の進路や高校受験について考える機会が増えてきます。また高校生になると大学受験をはじめ、さらに将来を見据えた将来設計まで求められるようになります。
しかしこの時期に、まだ明確な目標が定まっていないことも珍しいことではありません。周りの友人たちが目標を定めている中で、自分だけが取り残されているような感覚となり、勉強に身が入らなくなってしまうことがあります。
周りの友人たちとの歩調を気にしすぎてしまうあまり、本音で話すことができなくなり、表向きだけの付き合いである毎日に疲れてしまうこともあります。
またそのような状況においても、親に相談することはできず、自分のことが理解してもらえないと反発してしまうことが多い時期であると言えます。

10代の女性に多いストレスとは

  • 毎日の学校生活での人間関係に気を遣いすぎてしまう
  • 自分が他人にどう思われているかすごく気になる
  • 勉強に集中できず進学先で悩んでしまう

10代の女性に多いストレスは、周りの人間関係の中での立ち位置について悩むことが多くなることです。
「嫌われたくない」「どう思われているのだろう」と周りの友人たちの反応に過敏になってしまい、常に神経を張りつめている状態になってしまいます。
何か些細なことがあった場合には、すぐに「ごめんね」という言葉を使うようになり、そんな自分に対しても嫌悪感を抱くようになってしまうこともあります。
人間関係において、ストレスが大きくなりすぎてしまうと、勉強に集中することができなくなります。
場合によっては、成績がどんどん下ってしまうこともあり、親に気にされてしまうことも負担に感じてしまいます。

10代のストレス予防対策や解消法

10代のストレス予防対策や解消法
10代のストレス予防対策や解消法
  • なりたい自分を明確に思い描いてみる
  • 自分が嫌なことを自覚する
  • 自分のペースで人と関わるようにする
  • 諦めずにコツコツ乗り越えるようにする
  • 悩みを感じずに打ち込めるものを見つける

毎日の学校や勉強、将来の進路のこと、部活、友人や先生との関係、親子関係など、10代でストレスに感じるようなシーンはたくさんあります。
いずれにおいても、自分はこうしたい、自分はこうありたいという理想と現実のギャップによって、ストレスを感じてしまうのです。
ただそのストレスを抱え込んでしまってネガティブに捉えてしまうか、ストレスに感じてもうまく受け流してポジティブに捉えるかによっても、そのストレスの働きは大きく変化します。
ネガティブに捉えてしまえばマイナスの働きが生じますし、ポジティブに捉えれば活力に変えることできます。
ポジティブに受け取れるようにするには、自分がどのようになりたいのか、明確に思い描いてみることが大事です。なりたいものが明確でなければ、嫌なことは何か、自覚することでもいいでしょう。
人とあわせてばかりでストレスを感じているのであれば、自分のペースで人と関われるように自分を変えていくことも大事になります。
人と比べて焦りを感じているのであれば、諦めずにコツコツ積み上げていくことが必要です。その中で変わっていく自分を実感できるときがやってくるからです。

また、悩みを一切感じずに打ち込めるものを見つけることも大事です。楽しいと感じることは、ストレス解消に効果的だからです。
本当に仲の良い友人と過ごしたり、自分一人でリラックスできる場所や時間を見つけたり、好きな音楽や映画などを楽しむことでもいいでしょう。

10代のうつ病セルフチェック

10代のうつ病セルフチェック
10代のうつ病セルフチェック
  • 明日学校に行くことを考えると憂うつになってしまう
  • 眠くてどうしても起きることができない
  • 体がだるくて何もする気が起きない
  • 食欲が低下してしまう、あるいは食べ過ぎてしまう
  • すぐにイライラしてしまって感情をコントロールできない

このように気分が憂鬱であったり、無気力だったりする状態が2週間以上続いているのであれば、まずはうつ病のセルフチェックをおすすめします。

「10代でうつ病になんかならない」
という考えは間違いで、10代でも100人に7~10人程度の割合で発症することが知られています。
うつ病を発症してしまうと、焦る気持ちはあっても意欲が失われるようになり、気持ちが空回りすることによって、イライラするようになります。
同時に眠れないことや寝すぎてしまうこと、食欲がなくなることや食べ過ぎてしまうこと、頭痛、腹痛など体に対しても、さまざまな症状が現れるようになります。
これらはうつ病特有の症状ですが、うつ病であると自覚することができません。
「甘えている」「怠けている」と感じてしまい、「自分なんか役に立たない」「生きていても意味がない」と自分を責めるようになります。
その気持ちが強くなることによって、「死にたい」と感じるようになることもあります。
うつ病は決して「甘え」「怠け」ではなく、「脳の病気」です。そのため適切な治療に取り組むことによって、それらの症状を改善させることができるのです。
うつ病を発症している場合、速やかに治療に取り組むようにしなければ、治りにくくなってしまいます。
うつ病のセルフチェックをしてみて、もしも気になる症状が続いているのであれば、すぐに心療内科や精神科のメンタルクリニックを受診するようにしましょう。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

10代に多いうつ病の傾向

10代に多いうつ病の傾向
10代に多いうつ病の傾向

10代に多いうつ病の傾向として、勉強や受験、部活、人間関係などの悩みの中で、さまざまな症状となって現れます。

  • 朝になると体調が悪くなってしまい学校に行くことができない。
  • 起床しなければならないのにどうしても起き上がれない。
  • 学校に行くことを考えるとお腹が痛くなってしまう。
  • 友人との人間関係の悩みから常にイライラしている。
  • 部屋に引き篭もって、ずっとゲームばかりしている。
  • 自分を傷つけてしまう。

このように体調不良から不登校、引きこもりなどに繋がっていく場合があります。
そのほかにも受験期のストレスによってうつ症状が現れることもあります。「受験うつ」と呼ばれることもあります。
特に10代にとって受験は、人生最初に迎える試練です。受験に落ちてしまうことを過剰に意識して、不安を抱えたまま勉強に取り組んでいることも珍しいことではありません。
まだまだストレスに対する耐性が強くありませんので、うまく受け流すことができなくなり、ストレスをきっかけにしてうつ病を発症させてしまうのです。
無気力となり、勉強に集中することができなくなることから、強い焦りが生じるようになります。
勉強が思うように進まなくなりますから、成績が落ち、ついには自分を価値がない人間だと責めるようになってしまいます。「死にたい」と考えることもありますから、十分注意することが必要です。
うつ病は早期発見すれば、早期治療できる可能性が高まります。気になる症状があるのであれば、早めの受診をおすすめします。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

10代のうつ病治療で大事なことは

  • 「つらい」という気持ちを親に伝える
  • 信頼できる保健の先生やスクールカウンセラーに相談してみる
  • うつ病治療のために心療内科や精神科のクリニックを受診する

気になる症状で悩んでいるのであれば、「つらい」という気持ちを誰かに伝えなければなりません。
親に伝えて、学校を休む必要があるかもしれません。また保健の先生やスクールカウンセラーに頼ってみることもいいでしょう。
誰かに「つらい」という気持ちを伝えることは、何も自分の弱さや甘えではありません。これから強く生きていくためにも、今は体の調子を整えなければならないと自覚することが大事なのです。
ご両親と一緒に心療内科などのメンタルクリニックに受診するなどして、早期に治療を開始するようにしましょう。それが、うつ病を改善させるためにはとても重要になります。

10代のうつ病治療においては、薬物治療を中心に、精神療法などに取り組むことになります。
SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などとよばれる抗うつ薬を処方する場合については、慎重に検討することが求められています。
抗うつ薬を服用することによって気分の変動をきたし、自殺念慮や自殺企図といった行動が高まることがあるために、十分注意しなければなりません。

品川メンタルクリニックでは
薬を使わないうつ病治療に取り組んでいます

品川メンタルクリニックでは、薬を使わないうつ病の治療法「磁気刺激治療(TMS)」に取り組んでいます。
10代のうつ病治療において抗うつ薬を服用することは、気分変調などによる自殺のリスクが高まるために十分注意しなければなりません。
そのため抗うつ薬に抵抗を感じている人も少なくないでしょう。
品川メンタルクリニックでは、薬を使わない治療法を取り入れています。他の病院で薬物治療を受けながら、治療に取り組むことも可能です。

新しいうつ病治療
「磁気刺激治療(TMS)」について

品川メンタルクリニックでは、新しいうつ病治療である「磁気刺激治療(TMS)」によってうつ病からの改善を目指します。
磁気刺激治療(TMS)とは、脳に直接、磁気刺激を与え、脳の働きを活性化させることによってうつ病の改善を目指すものです。
他の病院から投薬を受けている人でも、磁気刺激治療(TMS)と並行して治療を受けることが可能です。
磁気刺激治療(TMS)は、治療時間がわずか20分程となっており、治療期間は平均1か月半から6か月程度となっています。
しかも副作用はほとんど見られず、未成年(12歳以上の中学生から)、高齢者、妊産婦などへの提供も可能なほど安全な治療法なのです。
10代の方には身体にも安全な最適なうつ病治療といえるでしょう。

※診察は10歳以上から受けられますが、TMS治療が対象かどうかは医師の判断になりますのでご了承ください。

厚生労働省認可のうつ病検査機器
「光トポグラフィー検査」

品川メンタルクリニックでは厚生労働省認可のうつ病検査機器「光トポグラフィー検査」を導入し、うつ病の診断サポートに活用しています。
光トポグラフィー検査では、脳の血流状態をグラフデータによって測定することができます。医師の問診とあわせて、的確に診断することが可能となっています。
一般的な心療内科や精神科のクリニックでは、主治医が問診を行い、うつ病かどうか診断しています。
しかし、うつ病に似た症状との誤診も多く、適切な薬剤が処方されていないことが実態です。誤診による間違った薬を飲み続けてしまえば、さらに症状を悪化させてしまうリスクも伴います。
光トポグラフィー検査では、現在の脳の血流量の状態によって的確にうつ病を診断サポートするので、いち早く適切な治療に取り組むことが可能です。

10代が通いやすい!品川メンタルクリニック

品川メンタルクリニックでは、10代の方でも安心して通院治療ができるように、さまざまなサポートを提供しております。

1.品川本院は夜8時(梅田院は夜7時)まで診療
2.土日祝日も診療
3.最寄り駅から徒歩5分圏内
4.商業ビル内なので人目が気にならない
5.品川本院は女性医師が在籍

また学校等で忙しい10代の方が予約しやすいように、スマホやパソコンからWEB予約が24時間いつでも可能です。
10代は新たな経験をたくさんする年代です。楽しいことや辛いことなど色々あるかと思いますが、なるべくストレスを溜めないようにすることが大切です。
辛い状態が続いているようでしたら、1人で我慢せずに、早めに心療内科や精神科の医師に相談しましょう。当院では、診察は親権者とご一緒のご相談をお願いしておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

初村 英逸

監修

初村 英逸(はつむら ひではや)

2009年大分大学医学部卒業。現在、品川メンタルクリニック梅田院院長。精神保健指定医。

品川メンタルクリニックはうつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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