• 更新

受験のために成績を上げるには自己肯定感が大切

受験のために成績を上げるには自己肯定感が大切
受験のために成績を上げるには自己肯定感が大切
受験のために成績を上げるには自己肯定感が大切

受験のために成績を上げるためには、「自己肯定力」が大事です。
自己肯定力とは、自分には価値があり、良いところがあるということです。
受験生であれば、もくもくと勉強に取り組んで、その積み重ねが結果に繋がってきます。しかしその過程のなかで、自分が信じられない、価値がないと考えてしまえば、勉強に対するモチベーションも下がってしまいます。
ここでは「自己肯定感」をテーマにして、うまく受験を乗り越えていく方法、自己肯定力を高めるために必要な親と子どもの関わり方についてお伝えします。

受験生が成績を上げるには
「自己肯定感」が大切

受験生が成績を上げるには「自己肯定感」が大切
受験生が成績を上げるには「自己肯定感」が大切

受験となると嫌でも学校の成績が、自分自身への評価のように感じてしまいます。
もちろん成績だけが自分自身の価値を決めるものではありませんが、成績が下がってしまうとやる気がなくなりますし、自分を否定されたような気持ちにもなってしまいます。
ここでは自己肯定感とはどのようなものなのか、なぜ受験や成績に自己肯定感が必要であるのか見ていきましょう。

自己肯定感ってなに?

受験勉強をしていると、周りで勉強する仲間たちのことをとても意識します。
特に勉強ができる人が周りにいると、強く意識して「自分も頑張ろう」と勉強に対するモチベーションを高める人や反対に「自分にはできない」とたちまちテンションを下げてしまう人もいます。
しかし受験勉強に大事なことは、自分には自分らしさがあることを認めて、人と比べて自分の価値を否定しないことにあるといえます。
この「自分らしさ」や「自分の価値を認めること」が自己肯定力と言われるものです。
人にはどんな人でも長所と短所があります。同じように勉強しているとしても、成績がグンと伸びる人もいれば、少しずつ伸びてくる人もいます。
周りの人と比べ過ぎて、自分自身のことを見失ってしまっては、せっかく今まで努力してきたことが水の泡となってしまいます。
自分がやってきた努力を認め、これからも行動し続けることができれば、自分には無限の可能性があると自信を持つことが大事です。
それが自己肯定感の高い状態であるといえるのです。

なぜ成績に自己肯定感が大切なの?

自己肯定感が高い人は、勉強が好きで成績が上昇するという結果が東大研究所の調査で分かっています(参考:自己肯定感は成績が左右 東大研究所の調査)。
この調査の中で、小学1年生から高校3年生までを対象に、「自分の良いところが何かを言うことができるか」と質問してみたのです。この質問に「できる」と答えた人には、成績をアップさせた人が多いことが分かりました。
つまり自己肯定感が高い人には、成績アップさせる要素があると考えることができます。そのため自己肯定感を高める取り組みがとても大事になるといえるでしょう。

自信を失ったときに自己肯定感を取り戻す方法

自信を失うときに多いのは、「できないことばかりに目を向けている」ということです。
特に周りの人を意識しすぎることで、「なぜ自分にはできないのだろう」と自分を責めたり、悔んだりすることが多くなります。
でも自分にできるものは多くあり、できるようになったこともたくさんあると思います。
例えば、

  • 2時間頑張ろうと決めた勉強を、やり遂げることができた
  • 分からなかった部分が分かるようになった
  • スマホに触れる時間を自分で制限して、実行することができた

などです。
成績という結果にはまだ繋がっていないかもしれませんが、成績とはこのような自分なりに取り組んでいることの積み重ねによって繋がってくるものです。成績だけにこだわるのではなく、このような自分の努力を認めることがとても大事になります。
どんな小さなことでも、自分を褒めることから始めてはいかがでしょうか。きっとみなさんには大きな価値があるということに気が付くことでしょう。

子どもが
自己肯定感を高めるために
親ができること

子どもが受験勉強に取り組むなかで、自己肯定感をなくしてしまい、成績を下げていることで悩んでいる親も多いのではないでしょうか。
冒頭からお伝えしている通り、受験勉強で大切なことは自分の価値を高めて、勉強の楽しさを知ることなのです。
分からないことを勉強して分かるようになることが、勉強の楽しさを実感することができ、自己肯定感に繋がっていくことです。
特に年齢を重ねるたびに自己肯定感は弱くなっていく傾向にありますから、人と比べるような発言をしてしまうと、たちまち勉強に対するモチベーションを下げてしまうことがあります。自己肯定感を下げてしまった子どもに対しては、その気持ちを受け止めてあげることが大切です。「大変だったね」「悲しかったね」と気持ちを受け止めているという言葉によって、分かってくれる人が身近にいるという安心感を得ることができます。
また、その中でお子様ができていることに目を向けて、「あの難しい問題が分かるようになったんだね」「いつも早く起きて勉強してえらいね」と本人の努力を認めてあげるようにします。褒めることは誰でも嬉しいものです。身近にいる両親に認めてもらうだけで、子どもは自分自身に価値を見出すことができるようになり、モチベーションを上げるきっかけになるのです。

自己肯定しても
自信がもてない方へ

眠れない、集中できない、何をしても楽しめないなど、その症状が2週間以上続く場合は、うつ病を疑いましょう。うつ病は誰にでも起こりうる病です。受験勉強の妨げになる場合もあります。早期発見・早期治療がその不調を解消します。
品川メンタルクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

渡邊 真也

【監修】渡邊真也医師

2008年大分大学医学部卒業。現在、品川メンタルクリニックの統括院長・本院院長兼務。患者様を大切にし、安心できる医療を一番に考えており、的確な診断、適切な治療方針の提供。精神保健指定医

■関連リンク

渡邊真也医師が在院する品川メンタルクリニックの「当院の診療について」ページはこちら

品川メンタルクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

精神科・心療内科情報トップへ