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【吉田たかよし先生&渡邊統括院長対談:後編】 見逃してはいけない!「受験ストレス」「受験うつ」

【吉田たかよし先生&渡邊統括院長対談:後編】 見逃してはいけない!「受験ストレス」「受験うつ」
【吉田たかよし先生&渡邊統括院長対談:後編】
見逃してはいけない!「受験ストレス」「受験うつ」

前編の吉田たかよし先生と渡邊統括院長の対談は、いかがでしたでしょうか。

【吉田たかよし先生&渡邊統括院長対談:前編】見逃してはいけない!「受験ストレス」「受験うつ」

受験によるストレスを抱え、そのまま「受験うつ」と呼ばれるうつ症状を発症してしまう受験生が増えています。 それまで一生懸命、受験勉強に取り組んできたにもかかわらず、勉強することが嫌になったり、勉強する意味を見失ってしまったりなど、やる気がなくなってしまいます。 やる気をなくしたまま勉強に手が付かず、気付いたときには受験が迫っており、焦りや不安によってさらにストレスとなり、うつ症状が強くなってしまうのです。 しかし、受験生本人はその症状に気付かずに、単なる甘えだと自分自身を責め、さらには家族からの期待も重圧となって、症状を悪化させてしまうことがあります。 後編では、「受験うつ」の具体的なサイン・対処法・効果的な治療法についてお伝えしていきます。

受験生の誰もが
「受験うつ」予備軍!?

平成29年厚生労働省の患者調査によりますと、気分障害患者数は127万人以上であるとされています。
未成年のうつ病も増加しており、生まれてから最初に迎える人生のハードルが受験であるため、そのストレスが原因となってしまって、「受験うつ」を発症してしまう傾向があります。
特に今まで豊かな家庭環境で育った現代の子供においては、メンタル面が弱い傾向があり、自分自身でストレスをうまく回避することができません。
子供の頃からゲームやスマートフォンに慣れ親しんで、簡単に自己の欲求を満たしてくれるために、努力して目標をつかみ取るということが苦手になっているのです。
そのため長期間、受験勉強に向かうことだけでもかなりのストレスであるために、受験に向かう誰もが、「受験うつ」の予備軍であると言っても過言ではないのです。
また社会を見渡してみたときに、受験に成功したとしても将来的にその成功を活かすことができるのかどうか考えてしまい、努力する意味があるのかどうかも疑問を持ってしまうことも「受験うつ」の引き金になると考えられます。
大企業に入社しても倒産したり、報酬が減額されたりといったニュースも珍しくないことから社会に対して期待が持てず、どうしても前向きに受験に取り組めなくなるのです。

「受験ストレス」「受験うつ」を
生んでしまう環境とは

「受験ストレス」「受験うつ」を生んでしまう環境とは
「受験ストレス」「受験うつ」を生んでしまう環境とは

「受験うつ」の受験生は、心を休める場所がないことが分かります。
自宅でも受験に対するプレッシャーを受け続けてしまうことによって、ストレスが蓄積し、いつしか「受験うつ」を発症させてしまうことになります。
しかし「受験うつ」を発症させてしまう子供たちの家庭を観察していると、受験生の親御様においてもさまざまなストレスを抱えていることが分かります。
もちろん受験に向かっている子供に対する不安はあるでしょう。
進学に期待をお持ちのご家庭であれば、子供の受験に対する態度がストレスとなってしまうことがあります。
そのような態度が子供にも伝わってしまうこととなり、自宅においても心が休まらないのです。
また親御様ご自身の仕事や親の介護の問題、さまざまな人間関係などのストレスも少なくありません。
そのようなストレスから、子供の悩みにまで向き合うことができなくなってしまい、気付かないうちに「受験うつ」を悪化させてしまうこともあるのです。

家族が知っておきたい
受験生の支え方

家族が知っておきたい受験生の支え方
家族が知っておきたい受験生の支え方

受験生が落ち着いて受験に向かっていくためには、安心して過ごせる場所がとても大事であることは言うまでもありません。
そのため、受験うつの症状に悩んでいる場合であれば、受験生に対するアプローチが必要であることはもちろんのこと、受験生を支える家族の姿勢も大事になってきます。
そもそも、受験生自身が受験うつに気付いていないケースも珍しいことではありません。
受験が近いのに勉強する意欲がない。
焦る気持ちばかりで成績が上がらない。
そのような状態に悩んでいて、自分だけの力では解決できないのが「受験うつ」なのです。
そのため、そばで支える家族がその異変に気付くことがとても大事であり、早く気づいて対処ができるのであれば、早く改善させることが可能になります。
しかし、異変に気付くことができなければ、どんどん悪化させてしまい、気付いたときには重度のうつ病となっており、治療してもなかなか改善しないということもあるのです。

「受験ストレス」「受験うつ」SOSサイン

「受験ストレス」や「受験うつ」は早くその状態に家族が気付き、適切に対処することが必要です。
症状に気付くためには、受験生である子供が発しているSOSのサインを見逃さないことが大切です。そのためには、「受験ストレス」や「受験うつ」の特徴をしっかりと理解しておくことが大事です。
その特徴が少しでも現れているのであれば、お子さまにしっかりと寄り添い、適切に対処することが必要となります。

夏休み明けに注意が必要な理由

「受験ストレス」や「受験うつ」は夏休み明けの9月ごろから多くなってくることが知られています。
例えば、

①夏休み中に生活リズムが崩れ、勉強がはかどらず
②夏休み中に成績を落としてしまうことになり、
③親や先生から叱責や指導を受けることになる。

などという流れが考えられます。
これらが一連の流れの過程でストレスを蓄積させ、ついには「受験うつ」となってしまうことが考えられます。
夏休み中の生活の乱れ(昼夜逆転など)が改善されないまま、新学期が始まることで、さらに出席や成績に影響を与えるということも少なくありません。

睡眠障害

「受験ストレス」「受験うつ」のSOSとして特徴的なものに「睡眠障害」があります。
受験うつにおける睡眠障害には、寝つきが悪くて睡眠時間が取れない(入眠困難)というものだけではなく、いったん眠りについても何度も夜中に目を覚ましたり(中途覚醒)、予定よりも早い時間に目が覚めてそのあと眠れなかったり(早朝覚醒)、睡眠時間は十分とっているはずが、熟睡できずにすっきりしなかったり(熟眠障害)というものがあります。
この不眠状態の影響で、日中にも眠気に襲われたり、授業中に集中力を維持できなかったり、イライラして勉強が手につかなかったりなど、様々な不調を引き起こすことになります。
その結果、成績を著しく低下させることとなってしまい、登校しても頭痛や吐き気などの拒絶反応が起こるようになり、最終的には登校自体もできなくなってしまうこともあるのです。
睡眠障害をきっかけに、どんどん状態が悪化してしまいますから、心療内科や精神科などで適切な治療が必要となります。

「受験ストレス」「受験うつ」は
受験生に特化した
専門クリニックへご相談を

「受験ストレス」「受験うつ」は受験生に特化した専門クリニックへご相談を
「受験ストレス」「受験うつ」は受験生に特化した専門クリニックへご相談を

「受験うつ」はストレスを抱え込みすぎて、脳機能を低下させてしまった状態です。
単に怠けているとか、甘えているのではなく、脳の病気であると言えるのです。
受験という人生で初めての高いハードルを前に、大きなストレスを抱えて発症する可能性は全ての受験生に共通しているといえるでしょう。
受験をできる限り安心して迎えることができるように、家庭環境などを改善し心休まる時間が持てるように工夫することが大切です。
そして環境の改善と同時に、脳機能を改善させる治療に取り組むことが必要となります。

精神科や心療内科などの一般的な治療においては、抗うつ薬を用いた薬剤治療やカウンセリングなどによる精神療法がベースとなります。
しかし、治療の経過次第では、薬の副作用が受験に対して大きな影響を与えてしまう可能性もあります。また精神療法においても、うつ病の症状がおさまるまでに長い期間を有することがあります。
品川メンタルクリニックでは、受験生の身体に負担をかけない治療方法「磁気刺激治療(TMS)」を行っていますので、一度ご相談にお越しください。

さらに、品川メンタルクリニックでは、受験うつ専門のクリニックである本郷赤門前クリニックと提携し、吉田たかよし先生のカウンセリングと品川メンタルクリニックの「磁気刺激治療(TMS)」を組み合わせ、受験生に特化した治療も行っています。
吉田たかよし先生のカウンセリングをご希望の方は下記をご覧ください。

薬に頼らないうつ病治療
「磁気刺激治療(TMS)」とは

品川メンタルクリニックの「磁気刺激治療(TMS)」とは、脳の機能低下を起こしている部位に直接磁気刺激を与え、脳の働きを活性化させることによって改善を目指す新しい治療法です。
うつ病の脳機能を調べてみると、脳の神経伝達物質の働きが弱っており、その機能低下によって症状を引き起こしていることが分かります。
うつ病は心の病気ではなく、脳の病気なのです。
磁気刺激治療(TMS)は治療の目安が1か月半から6か月となっており、薬剤治療よりも早く効果が現れることが期待できます。
しかも副作用がほとんどなく、未成年(12歳以上の中学生から)、高齢者、妊産婦などへの提供も可能なほど安全な治療法です。1回の治療時間が20分程度、通院治療ができますし、年中無休・土日祝日も診療しておりますので、学校や塾に忙しくてもしっかりと治療に取り組むことが可能です。
※診察は10歳以上から受けられますが、TMS治療が対象かどうかは医師の判断になりますのでご了承ください。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

うつ病の診断サポート
「光トポグラフィー検査」

品川メンタルクリニックでは、厚生労働省認可の検査機器「光トポグラフィー検査」を導入し、うつ病の診断サポートに活用しています。
光トポグラフィー検査では、脳の血流状態を画像によって測定することができますので、医師の問診とあわせて、的確に診断することが可能となっているのです。
一般的なうつ病診断では、主治医が問診だけで診断していることがほとんどです。
問診だけで診断してしまうと、どうしてもうつ病に似た症状の別の疾患との区別がつきにくく、的確な診断をするまでに時間を要します。
光トポグラフィー検査では、現在の脳の状態を的確に捉えることができますから、うつ病なのかどうかいち早く掴むことができ、適切な治療に取り組むことが可能です。
品川メンタルクリニックは「磁気刺激治療(TMS)」「光トポグラフィー検査」を専門に行なっているクリニックです。
ぜひお気軽にご相談ください。

状態を的確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

「受験うつ」に特化した診療を行っています

品川メンタルクリニックは、受験生のうつ病に対して、検査・診察・治療を数多く行っています。
ベストな状態で受験に臨むためにも、受験うつに特化した診療を行っている当院へご相談ください。
統括院長による「親子のための受験うつ相談」も開始しましたので、詳しくは下記バナーからご覧ください。

吉田たかよし先生

灘中学校・高等学校、東京大学工学部(量子化学専攻)を卒業後、東京大学大学院(分子細胞生物学専攻)を修了。東京大学新聞研究所(現・大学院情報学環)を修了。
NHKに入局しアナウンサーとして活躍するも退職。北里大学医学部にて医師免許を取得。東京大学大学院医学博士課程修了。
東京理科大学客員教授や神戸大学学術研究員を務める。学習カウンセリング協会・理事長や総務省ICT利活用遠隔医療研究・プロジェクトリーダーとして活躍。
本郷赤門前クリニックは受験生専門の心療内科クリニックとして脳科学と医学の力で志望校合格の完全サポートを行っている。

渡邊 真也

【監修】渡邊真也医師

2008年大分大学医学部卒業。現在、品川メンタルクリニックの統括院長・本院院長兼務。患者様を大切にし、安心できる医療を一番に考えており、的確な診断、適切な治療方針の提供。精神保健指定医

■関連リンク

渡邊真也医師が在院する品川メンタルクリニックの「当院の診療について」ページはこちら

品川メンタルクリニックはうつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬に頼らない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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