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受験シーズン到来!~受験に影響する!?メンタル不調は早めに対策を~

受験シーズン到来!~受験に影響する!?メンタル不調は早めに対策を~
受験シーズン到来!~受験に影響する!?メンタル不調は早めに対策を~

受験ストレスは
溜めこまないことが重要!

受験期になると、受験生活のストレスから心身の不調を訴える人が増えてきます。
志望校に合格するために、自分自身を追い込んで努力することは大切なことかもしれませんが、体調を損ねないように注意する必要があります。
中には受験が近づいてきて、気ばかり焦ってしまい勉強に手がつかなくなったり、集中力が続かなくなったり、うまく眠れない、食欲が沸かないといった症状が目立つようになることがあります。
そのような症状が2週間以上継続している場合には、受験うつと呼ばれる「うつ病」を発症させているのかもしれません。

受験ストレスの原因

「受験」は未成年者にとって人生最初に迎える試練といっても過言ではありません。
受験に向かっている間は、「不合格だったらどうしよう…」と大きな不安を抱えながら受験勉強に取り組んでいかねばなりません。
まだまだストレスに対する耐性が弱いので、「不合格だったら、人生が終わってしまう…」と、周りの家族が考えるよりもナーバスになっていることが少なくないのです。
ストレスを抱え込み過ぎてしまうと、心身にさまざまな症状が現れることがあります。
勉強しなければいけないのに気ばかり焦ってしまい、勉強が手につかなくなってしまったり、勉強を初めてもぜんぜん集中することができなかったり、いつもは解ける簡単な問題が、分からなくなったりといった症状がみられることがあります。
そのような状況になってしまうことで、成績が上がらなくなってしまい、さらにそれがストレスを招くといった悪循環に陥ってしまうのです。
特に受験期には、受験生活が半年や1年ほど続きますから、ストレスがどんどん積み重なっていくことになり、緊張感が高まることでさらに不調が現れてしまいます。
「自分は価値がない」と考えるようになることもあり、緊張感の中で眠れなくなったり、食欲がなくなり、疲れが取れなくなってしまうこともあります。
そのような状況から「うつ病」を発症させてしまう可能性があります。

受験ストレスの症状

志望校合格のために受験勉強に取り組んでいる間に、さまざまな受験ストレスが原因と考えられる症状が現れるようになることがあります。
症状には「イライラ」「無気力」「絶望感」などの精神症状だけではなく、「睡眠障害」「食欲不信」「疲れが取れない」などといった身体症状が現れることも珍しくありません。

受験ストレスによる精神症状

  • イライラ
  • 無関心
  • 意欲がなくなる
  • 興味がなくなる
  • 絶望を感じるようになる
  • 無価値な人間だと思う
  • 集中力が続かない
  • 死にたいと考えるようになる
  • 涙もろくなる、頻繁に泣く
  • 死にたい・自殺したい など

受験勉強で過度にストレスを抱えてしまうことによって、上記のような精神面と身体面の状態になってしまうことがあります。
些細なことでもイライラしてしまったり、以前には興味のあったことでも関心を示さないようになったりすることもあります。
ストレスは気分転換が大事であると言われますが、このような状態が続いてしまうと、楽しいと感じることができなくなり、気分転換できなくなってしまいます。
勉強が思うように進まなくなり、成績を落としてしまうこともありますので、さらにストレスとなってしまうのです。
しかし、このような状態であるとしても、本人にはストレスの自覚はなく、いつしか「死にたい」と考えるようになってしまうこともあります。

受験ストレスによる身体症状

  • 眠れなくなったり、途中で目覚めて眠れなくなったりする
  • 食欲がなくなったり、食べ過ぎてしまうようになったりする
  • 休んでも疲れが取れなくなってしまう
  • 落ち着きなく、ソワソワしてしまう
  • 行動するとすぐに疲れてしまう
  • 仲の良かった友人や家族とも関われなくなってしまう

過度な受験ストレスは、心の状態だけではなく体にも大きな影響を及ぼすようになります。
受験が近づいてくる中で緊張感が高まり、その緊張感がうまくコントロールできなくなることから眠れなくなったり、途中で目覚めてしまうような「睡眠障害」と呼ばれる症状が現れることがあります。
また食欲がなくなり、体重がみるみる落ちてしまったり、逆に食べ過ぎてしまい、どんどん体重が増えてしまうということもあります。
自律神経の働きが悪くなって、リラックスできる場面でもリラックスできないようになってしまい、疲れが取れなかったり、ソワソワしたりしてしまいます。
精神症状も伴って、それまで仲の良かった友人とも関われないようになり、家族に対しても距離をおいてしまうようになることもあります。

受験ストレスは溜めこむと
うつ病に進行する!?

受験ストレスは知らない間にどんどん蓄積し、さまざまな影響を与えるようになります。ストレスをうまくコントロールできなければ、『受験うつ』と呼ばれるうつ病を発症させてしまうきっかけになってしまいます。
ストレスを強く感じていたり、ストレスによって気になる症状が現れていたりする場合においては、メンタルクリニックや心療内科などに相談するようにしましょう。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

インフルエンザ同様、
うつ病にもご注意を!

インフルエンザ同様、うつ病にもご注意を!
インフルエンザ同様、うつ病にもご注意を!

受験は誰にでもストレスになるものですから、うつ病においても誰にでも発症するリスクがあると考えておかねばなりません。
「イライラ」「不安感」「悲観的」「睡眠障害」「頭痛」など気になる症状には早めに気づき、必要に応じてうまくコントロールしなければなりません。
これは風邪の引きはじめに、無理をしないように過ごしたり、早めに就寝するようにしたり、栄養バランスに工夫するなどといった予防と同じです。
受験期にはインフルエンザが毎年大流行しますが、インフルエンザの予防として「手洗い」「うがい」「睡眠」「食事」などが大事であると言われます。
受験期にインフルエンザにならないように、手洗い・うがいを徹底している人も少なくないでしょう。
そのように受験ストレスに対しても、日常的な取り組みが必要となります。
特に受験期には部屋にこもって勉強することが多くなるために、時には気分転換のために外出することや適度な運動、好きな音楽を聴くなど、ストレス解消に努めることも大事です。
またうつ病だと考えられる気になる症状が現れた場合においても、「甘え」や「気の持ちよう」などと考えるのではなく、早めにメンタルクリニックや心療内科に相談するようにしましょう。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

うつ病の自己診断

うつ病は、1つの症状だけではなく、さまざまな症状が重なって現れることが特徴的です。

「気分の落ち込みがひどく、勉強に対して意欲を持つことができない」
「すぐに疲れてしまい、受験勉強に集中することができない」
「自分は価値のない人間だと考えて、自信を持って受験勉強に取り組めない」

などのように、気になる精神症状が2週間以上継続しているようでしたら、うつ病の可能性が考えられます。

また、うつ病の場合は精神症状だけではなく、さまざまな身体症状となって現れることもあります。
とても多い症状に「睡眠障害」があります。
なかなか寝付くことができないというものはもちろんのこと、睡眠中に目が覚めて眠れなくなったり、ぐっすりと眠ることができず疲れが取れないというものもあります。
そのような症状に合わせて、倦怠感や食欲減退、頭痛、肩こり、吐き気、便秘、下痢などの身体症状が現れることも少なくありません。
受験が近づいてきて、気が焦っている中でこのような症状が現れた際には、「甘え?」「怠け?」と考えてしまうことがあります。
しかし、うつ病は脳の病気であって、決して気の持ちようや努力によって改善するものではありません。
気になる症状が継続しているのであれば、うつ病治療専門クリニックにご相談ください。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

ご家族も受験生の異変に注意を!

ご家族も受験生の異変に注意を!

「ダルい…」と言われると、サボりたいだけと決めつけてしまうことがあるかもしれません。
しかしこのような言葉の背景には、ストレスやうつ病の可能性があるということを理解しておかねばなりません。
うつ病は適切な治療が必要になる脳の病気です。
受験ストレスが、心身の大きな影響を与えている可能性がありますから注意しましょう。

ご家族も受験生の異変に注意を!

ダルい…これって怠け?

「受験勉強、ダルい…」

受験生からこのような言葉を聞くと、「もう少しだから頑張って!」と背中を押すような言葉をかけてしまうかもしれません。
中には怒ってしまうこともあるかもしれません。
「ダルい」という言葉は、やる気をなくしている、怠けているように捉えてしまうかもしれませんが、強くストレスを感じていることが多く、中にはうつ病を発症してしまっていることも珍しくないことです。
未成年者では、自分自身の心身の状態をうまく表現することが難しい場合があります。そのため自分の状態を「ダルい」という言葉で表していることがあるのです。
「ダルい」と感じることは、決して怠けていることや甘えていることではありません。それは心の叫びなのですから、その心の叫びに周りは気づくようにしなければなりません。
うつ病は「怠け」や「甘え」ではなく、脳の病気なのです。「ダルい」という言葉は、うつ病に対する脳からのサインかもしれません。
適切な治療をしなければ改善しないものだという自覚を持って、その言葉の意味を見落とさないようにすることが必要です。

何かいつもと違う?
その感覚は正しいかもしれません

「何かいつもと違う?」と感じることはとても大切です。

受験勉強による疲れでストレスになっているのか、単にサボりたいだけなのか、うつ病を発症してしまっているのか、見抜いていく必要があります。
セルフチェックをしてみて、該当する項目がないか確認してみてください。

本人目線

  • 1、受験のことを考えると気分が落ち込み、悲しい気持ちになる
  • 2、勉強していても、悪い方にばかり考えてしままう
  • 3、集中力が低下して、受験勉強が手につかない
  • 4、些細な音でも気になってしまい、注意力が散漫になっている
  • 5、なかなか寝付けなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまう

家族目線

  • 1、話しかけただけでもイライラされてしまう
  • 2、朝になって時間になってるのに起きられない
  • 3、食欲がなく、美味しいと感じられないようだ
  • 4、「ダルい」という言葉を頻繁に聞くようになった
  • 5、上記に当てはまる状態が2週間以上続いている

これらの項目にいくつか該当するのであれば、受験によってストレスが大きくなっていると考えられます。
特に「2週間以上続いている」ということであれば、うつ病治療専門クリニックにご相談ください。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

「受験うつ」に特化した
診療を行っています

品川メンタルクリニックは、受験生のうつ病に対して、検査・診察・治療を数多く行っています。
ベストな状態で受験に臨むためにも、受験うつに特化した診療を行っている当院へご相談ください。
統括院長による「親子のための受験うつ相談」も開始しましたので、詳しくは下記バナーからご覧ください。

参考:

渡邊 真也

【監修】渡邊真也医師

2008年大分大学医学部卒業。現在、品川メンタルクリニックの統括院長・本院院長兼務。患者様を大切にし、安心できる医療を一番に考えており、的確な診断、適切な治療方針の提供。精神保健指定医

■関連リンク

渡邊真也医師が在院する品川メンタルクリニックの「当院の診療について」ページはこちら

品川メンタルクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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