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【デパスの効果】不安や不眠に効く?作用と正しい使い方を徹底解説

デパスは、不安や緊張、不眠といったさまざまな精神症状や、それによって引き起こされる身体症状の緩和に用いられる薬剤です。
正式には「エチゾラム」という成分名で、主に心療内科や精神科、内科などで処方されます。

この薬にはどのような効果があり、どのような症状に有効なのでしょうか。
また、効果が出るまでの時間や持続時間、そして使用にあたって注意すべき副作用や依存性といった重要な点についても解説します。
デパスについて正しく理解し、安全に使用するための情報を網羅的にご紹介します。

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目次

デパスの効果|対象となる症状と作用

デパスとは(エチゾラム・ベンゾジアゼピン系)

デパスの有効成分は「エチゾラム」です。
エチゾラムは、ベンゾジアゼピン骨格を持つ化学構造をしていることから、「ベンゾジアゼピン系」あるいはそれに類似する「チエノジアゼピン系」と呼ばれる薬のグループに属します。

この系統の薬は、脳内のGABA(γ-アミノ酪酸)という神経伝達物質の働きを強める作用があります。
GABAは脳の活動を抑制するブレーキのような役割を果たしており、その働きが強まることで、神経系の興奮が鎮められます。

デパスの主な効果(不安、不眠、緊張、抑うつ)

デパスがGABAの働きを強めることで得られる主な効果は以下の3つです。

  1. 抗不安作用: 過剰な不安感や心配、焦燥感を和らげる効果です。心臓がドキドキする、息苦しいといった身体的な不安症状にも効果が期待できます。
  2. 催眠・鎮静作用: 脳の興奮を鎮めることで、寝つきを良くしたり、眠りを深くしたりする効果があります。また、精神的な高ぶりを抑え、リラックスさせる作用も含みます。
  3. 筋弛緩作用: 筋肉の緊張を和らげる効果です。精神的な緊張からくる肩こりや体のこわばりなどにも効果を発揮することがあります。

これらの作用により、デパスは主に以下のような症状や疾患に対して処方されます。

  • 神経症における不安・緊張・抑うつ・易疲労感・集中力低下・愁訴
  • うつ病における不安・緊張
  • 心身症(自律神経失調症、胃・十二指腸潰瘍、狭心症、高血圧症、片頭痛、過敏性腸症候群、頚椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛)における身体症状並びに不安・緊張・抑うつ
  • 不眠症

特に不安や緊張が強く、それが原因で不眠になったり、体のこわばりを感じたりする場合に有効性が期待されます。

筋弛緩作用について

デパスの持つ筋弛緩作用は、見過ごされがちな重要な効果の一つです。
精神的なストレスや緊張は、無意識のうちに筋肉を硬直させることがあります。
これにより、肩こり、首の痛み、腰痛、緊張型頭痛などが引き起こされることがあります。

デパスの筋弛緩作用は、このような精神的な要因による身体症状の緩和に役立ちます。
ただし、筋肉自体に器質的な問題がある場合や、他の原因による筋肉の緊張には効果が限定的です。
あくまで精神的な緊張や不安から二次的に生じる筋緊張に対して効果を発揮しやすいと考えられます。

デパスの効果時間とピーク

デパスは、服用後比較的速やかに効果が現れるタイプの薬剤です。
効果の持続時間も、他のベンゾジアゼピン系薬剤と比較して中間的な位置づけにあります。

効果が出るまでの時間

デパス(エチゾラム)は、経口服用後、消化管から比較的速やかに吸収されます。
一般的に、服用後30分から1時間程度で血中濃度がピークに達し、効果が現れ始めるとされています。

ただし、効果が現れるまでの時間には個人差があります。
体質や胃の内容物(食事の有無など)によって吸収速度が変動することがあります。
空腹時に服用した方が、より速やかに効果を実感しやすい傾向があります。

効果の持続時間

デパスの効果の持続時間は、薬剤の代謝速度や半減期によって決まります。
エチゾラムの血中濃度半減期は、一般的に約6時間と言われています。
これは、薬の血中濃度が半分になるまでにかかる時間を示します。

効果の持続時間としては、抗不安作用や鎮静作用は4時間から6時間程度が目安となることが多いです。
不眠に対して使用する場合は、寝つきを良くする効果が期待できます。
ただし、この持続時間も個人差が大きく、体質や年齢、肝臓や腎臓の機能などによって変動します。

ベンゾジアゼピン系薬剤は、半減期によって超短時間作用型、短時間作用型、中間時間作用型、長時間作用型に分類されることがありますが、エチゾラムは中間時間作用型に分類されることが一般的です。
これは、効果が現れるのが比較的速く、持続時間も数時間から半日程度と、日常的な症状の緩和に適した特性と言えます。

デパスの効果以外|知っておくべきこと

デパスは症状を緩和する上で有用な薬剤ですが、効果以外にも服用する上で必ず理解しておくべき重要な点があります。
特に副作用、依存性、法的な位置づけについては、医師から十分な説明を受け、注意して使用する必要があります。

デパスの主な副作用

デパスの服用によって現れる可能性のある主な副作用は、その薬理作用(脳の働きを抑制する作用)に関連したものです。

頻度の高い副作用:

  • 眠気: 最もよくみられる副作用の一つです。日中の眠気やだるさを感じることがあります。
  • ふらつき・めまい: 運動機能や平衡感覚が低下し、転倒のリスクを高めることがあります。高齢者では特に注意が必要です。
  • 脱力感: 筋肉の緊張が和らぎすぎることで、力が入りにくいと感じることがあります。
  • 口渇(口の乾き): 唾液の分泌が低下することがあります。
  • 吐き気・便秘: 消化器系の症状が現れることがあります。

これらの副作用の多くは、服用開始時や用量変更時に現れやすく、体が薬に慣れるにつれて軽減していくことがあります。
しかし、症状が強い場合や続く場合は、必ず医師に相談してください。

稀ながら注意が必要な副作用:

  • 呼吸抑制(特に他の鎮静作用のある薬やアルコールとの併用時、あるいは呼吸器疾患がある場合)
  • 肝機能障害
  • 精神症状の悪化(興奮、混乱、幻覚など)

副作用の発現頻度や程度は個人差が大きいため、自分の体にどのような影響が出るか注意深く観察することが重要です。

デパスの依存性について

デパスを含むベンゾジアゼピン系薬剤の最も重要な注意点の一つが「依存性」です。
特に、長期間にわたって連用したり、指示された量を超えて多量に服用したりすると、依存形成のリスクが高まります。

依存には精神的依存と身体的依存があります。

  • 精神的依存: 薬がないと落ち着かない、薬を服用することに強い安心感を覚える、といった状態です。
  • 身体的依存: 体が薬の存在に慣れてしまい、薬を急に中止したり減量したりすると、「離脱症状」と呼ばれる様々な不快な症状が現れる状態です。

離脱症状には、不安の増強、不眠、イライラ、焦燥感、発汗、吐き気、筋肉の震え、頭痛などがあります。
重症化すると、幻覚、痙攣、せん妄などが現れることもあります。

デパスは比較的半減期が短いため、離脱症状が現れやすいという指摘もあります。
依存を避けるためには、医師の指示された量と期間を厳守することが何よりも重要です。
自己判断で増量したり、急に服用を中止したりすることは絶対に避けてください。
薬をやめる必要がある場合は、医師の指導のもと、ゆっくりと時間をかけて減量(漸減)していくのが一般的です。

デパスは向精神薬です

デパス(エチゾラム)は、依存性や乱用のリスクがあるため、日本では「向精神薬」に指定されています。
「麻薬及び向精神薬取締法」によって厳しく管理されており、医療機関での処方箋がなければ入手できません。

向精神薬に指定されたことで、処方日数に上限が設けられるなど、以前よりも処方が厳格化されています。
これは、デパスの適切な使用を促し、依存や乱用といった問題を防止するための措置です。

海外では、エチゾラムが医薬品として承認されていない国や、向精神薬としてより厳しい規制の対象となっている国もあります。

デパスは市販薬として購入できません

上記の通り、デパスは向精神薬に指定されている「処方箋医薬品」です。
医師の診察を受け、処方箋を発行してもらわない限り、薬局やドラッグストアで市販薬として購入することはできません。

インターネット上の個人輸入代行サイトなどを通じてデパスやその類似品を入手しようとするケースが見られますが、これは非常に危険です。

  • 偽造薬のリスク: 個人輸入で入手した薬は、成分が異なっていたり、不純物が混入していたりする偽造薬である可能性が非常に高く、健康被害につながる危険性があります。
  • 品質の保証がない: 保管状況や輸送過程が適切でない可能性があり、品質が劣化していることもあります。
  • 法的リスク: 違法な薬である場合や、日本の法規制に違反する成分が含まれている可能性もゼロではありません。
  • 健康被害救済制度の対象外: 個人輸入で入手した薬による健康被害は、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。

デパスを安全かつ適切に使用するためには、必ず医療機関を受診し、医師の診断と処方に基づいて入手するようにしてください。

デパスに関するよくある質問

デパスについて、患者さんがよく抱く疑問について解説します。

デパスは安定剤ですか?睡眠薬ですか?

デパスは、抗不安作用、催眠・鎮静作用、筋弛緩作用という3つの作用を持つ薬剤です。
このため、「安定剤」(抗不安薬)として 불안を和らげる目的で使用されることも、「睡眠薬」として不眠を改善する目的で使用されることもあります。

どちらの目的で使用されるかは、患者さんの症状や医師の判断によります。
神経症や心身症に伴う不安や緊張に主に使う場合は「安定剤」としての側面が強く、不眠症に対して主に使う場合は「睡眠薬」としての側面が強くなります。
ただし、厳密な分類としては、抗不安薬に分類されることが多いです。

デパスはどういうときに使用するの?

デパスは、以下のような状態や症状がある場合に、医師が必要と判断して処方されます。

  • 強い不安や緊張を感じ、日常生活に支障が出ている場合(神経症、心身症など)
  • 憂うつな気分が強く、不安や緊張を伴う場合(うつ病の一部)
  • 寝つきが悪く、眠れない状態が続いている場合(不眠症)
  • 精神的な緊張からくる肩こりや体のこわばりが強い場合(心身症の一部)

これらの症状は、他の病気や心理的な要因によって引き起こされていることもあります。
デパスはあくまで症状を緩和するための薬であり、原因そのものを治療するわけではありません。

デパスを飲むと元気になる?

デパスは、気分を高揚させたり、活動的になったりするような「元気になる」薬ではありません。
むしろ、脳の活動を鎮める作用があるため、服用すると眠気やだるさを感じることがあります。

不安や緊張が強い状態は、精神的に非常に疲弊します。
デパスによって過剰な不安や緊張が和らぐことで、心が落ち着き、結果として気分が楽になったり、本来の自分に近い状態で過ごせるようになったりすることはあります。
これは「元気になった」というよりは、「不快な症状が緩和された」という状態に近いでしょう。

デパスを普通の人が飲むとどうなる?

ここでいう「普通の人が飲む」とは、特に不安や不眠といった症状がない人が、医師の処方なく自己判断で服用することを指しているとします。

デパスは脳の働きを抑制するため、症状がない人が服用すると、過剰な眠気、ふらつき、だるさ、集中力や判断力の低下などを強く感じやすいです。
また、アルコールを飲んだ時のように、気が大きくなったり、抑制が効かなくなったりするといった精神的な変調をきたす可能性もあります。

さらに、短期間でも続けて服用すると依存性が形成されるリスクがあり、安易な服用は絶対に避けるべきです。
医師の診断を受けて、本当に必要な人が、適切な量と期間で使用することが前提の薬剤です。

エチゾラムは効果が出るまでどのくらい?

デパスの有効成分であるエチゾラムの効果が出るまでの時間は、服用後30分から1時間程度が目安です。
個人差はありますが、比較的速やかに吸収され、効果が現れ始めます。
詳しくは「デパスの効果時間とピーク」の項目をご覧ください。

デパスを服用する際の注意点

デパスを安全かつ効果的に使用するためには、いくつかの重要な注意点があります。
これらを理解し、医師や薬剤師の指示を守ることが非常に大切です。

服用量・服用方法について

デパスの服用量や服用方法は、患者さんの年齢、症状の程度、既往歴、併用薬などによって医師が個別に判断します。
一般的には、少量から開始し、効果や副作用を見ながら徐々に調整していくことが多いです。

  • 医師の指示通りに服用する: 指示された量、回数、タイミングを厳守してください。
    症状が改善したからといって自己判断で服用をやめたり、逆に効果が感じられないからといって勝手に増量したりすることは危険です。
  • 水またはぬるま湯で服用: 薬は通常、水またはぬるま湯で服用します。
  • 食事との関係: 食事によって吸収速度が多少変わることはありますが、基本的には食前、食後どちらでも服用可能です。
    不眠に対して頓服で使用する場合は、就寝前に服用します。

運転や危険な作業の制限

デパスは眠気、注意力・集中力の低下、ふらつきなどを引き起こす可能性があります。
これらの作用は、自動車の運転や、高所での作業、機械の操作など、危険を伴う作業中の事故につながるリスクがあります。

デパスを服用している期間中は、自動車の運転や危険を伴う機械の操作は控えてください
特に服用開始時や用量変更時は、自分の体にどのような影響が出るか慎重に確認する必要があります。

他の薬との相互作用

デパスは、他の薬剤との飲み合わせによって、薬の作用が強く出すぎたり、逆に弱まったり、予期せぬ副作用が現れたりすることがあります(相互作用)。

特に注意が必要なのは、中枢神経抑制作用を持つ他の薬との併用です。

  • 他の睡眠薬、抗不安薬、抗精神病薬
  • 抗うつ薬の一部
  • 抗ヒスタミン薬(一部の風邪薬やアレルギー薬に含まれることがあります)
  • 筋弛緩薬
  • 麻酔薬

これらの薬と併用すると、デパスの眠気や鎮静作用、呼吸抑制などの副作用が強く現れるリスクが高まります。

また、一部の抗真菌薬や抗生物質など、デパスの代謝に関わる酵素の働きに影響を与える薬も相互作用の原因となることがあります。

現在、他の病気で何か薬を服用している場合は、市販薬やサプリメントも含め、必ず医師や薬剤師に伝えてください。

アルコールとの併用は避ける

デパスとアルコールの併用は絶対に避けてください
アルコールもデパスと同様に中枢神経抑制作用を持っています。
併用することで、以下のような危険性が高まります。

  • 眠気やふらつきの増強: 通常よりも強く眠気やふらつきが現れ、転倒や事故のリスクが高まります。
  • 呼吸抑制: 呼吸が抑制され、命に関わる状態になる可能性があります。
  • 薬の作用が予測不能になる: 薬の効果が異常に強く出たり、副作用がひどくなったりします。

デパスを服用している期間中は、飲酒を控えることが重要です。

自己判断による減量・中止の危険性

前述の通り、デパスは依存性を持つ可能性がある薬剤です。
症状が改善したと感じたり、副作用が辛いからといって、自己判断で急に服用量を減らしたり、中止したりすることは非常に危険です。

急な中止や大幅な減量によって、離脱症状が現れるリスクがあります。
離脱症状は不安や不眠の悪化だけでなく、体調不良や精神的な不安定さなど、様々な不快な症状を引き起こします。

薬をやめたい、量を減らしたいと思った場合は、必ず医師に相談してください。
医師は患者さんの状態を見ながら、離脱症状が出にくいように、通常は数週間から数ヶ月かけて薬の量を少しずつ減らしていく計画を立ててくれます(漸減法)。

デパスの処方について

デパスは「処方箋医薬品」であり、向精神薬に指定されているため、医師の診察を受けた上で、処方箋を発行してもらう必要があります。

医療機関での診察・処方箋が必要

デパスを必要とする症状(不安、不眠、緊張など)がある場合は、まず医療機関を受診してください。
受診先としては、精神科、心療内科のほか、症状によっては内科などで相談することも可能です。

医師は、患者さんの症状、既往歴、現在の体調、服用中の他の薬などを詳しく確認し、デパスがその患者さんにとって適切な治療薬であるかを慎重に判断します。
デパスの処方が適切と判断された場合にのみ、処方箋が発行されます。

オンライン診療を提供している医療機関でも、デパスを含む向精神薬の処方を行っている場合があります。
ただし、オンライン診療での処方には一定の制限があったり、対面診療が推奨されたりすることもあります。
利用を検討する場合は、各医療機関の方針を確認してください。

デパスの効果に関するまとめ

デパス(エチゾラム)は、不安、緊張、不眠、抑うつといった精神症状や、それに伴う身体症状(特に筋緊張)の緩和に有効な薬剤です。
服用後比較的速やかに効果が現れ、数時間から半日程度効果が持続します。

デパスは症状を和らげる上で有用ですが、眠気やふらつきといった副作用、そして特に長期連用による依存性には注意が必要です。
向精神薬に指定されており、医師の処方箋なしに入手することはできません。

デパスを安全に、そして効果的に使用するためには、以下の点を必ず守ってください。

  • 医師の指示された量と期間を厳守する
  • 自己判断での増量、減量、中止は絶対にしない
  • 服用中の他の薬やサプリメント、市販薬について医師に伝える
  • アルコールとの併用は避ける
  • 服用中は自動車の運転や危険な作業を控える
  • 副作用や体調の変化があれば医師に相談する

デパスは適切に使用すれば、つらい症状を和らげ、日常生活を送る上で大きな助けとなる薬です。
しかし、その特性を理解し、医師や薬剤師と十分にコミュニケーションを取りながら使用することが何よりも大切です。
もし、不安や不眠などの症状に悩んでいる場合は、抱え込まずに医療機関に相談してみましょう。

免責事項: 本記事はデパス(エチゾラム)に関する一般的な情報を提供するものであり、特定の治療法や薬剤の使用を推奨するものではありません。
薬剤の使用に関しては、必ず医師の診断と指導に従ってください。
本記事の情報に基づいて発生したいかなる結果に関しても、一切の責任を負いかねます。

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