レキサルティの服用を始めて、「もしかして太ってきたかも?」と不安に感じていませんか。治療のために飲んでいる薬が原因で体重が増えるのは、精神的にも大きなストレスになりますよね。
「レキサルティは本当に太るの?」「もし太ってしまったらどうすればいいの?」
この記事では、そのような悩みを抱える方のために、レキサルティによる体重増加の真実と、具体的な対策について詳しく解説します。副作用のメカニズムを正しく理解し、適切な対処法を知ることで、安心して治療を続けられるようサポートします。
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レキサルティは本当に太るのか?体重増加のリスク
結論から言うと、レキサルティは副作用として体重増加を引き起こす可能性があります。しかし、すべての人に起こるわけではなく、その頻度や程度には個人差があります。
レキサルティによる体重増加の報告頻度
レキサルティの添付文書によると、体重増加は1〜5%未満の頻度で報告される副作用です。これは、臨床試験に参加した人のうち、100人中1人から5人未満の割合で体重増加が見られたことを意味します。
また、海外の統合失調症患者を対象とした長期試験では、レキサルティを服用した患者の約30%に7%以上の体重増加が認められたというデータもあります。この結果からも、レキサルティが体重に影響を与える可能性のある薬だということがわかります。
平均的な体重増加量とその期間
体重がどのくらい増えるかは個人差が非常に大きいですが、臨床試験のデータを見ると、1年間の服用で平均して1〜2kg程度の体重増加が報告されています。特に、服用を始めてから数ヶ月の間に体重が増えやすい傾向があると言われています。
しかし、これはあくまで平均値です。中には5kg以上増加する方もいれば、ほとんど変化しない方、あるいは逆に体重が減少する方もいます。
体重増加しやすい人の特徴
どのような人がレキサルティで体重増加しやすいか、一概に言うことは難しいですが、一般的に以下のような特徴がある場合にリスクが高まる可能性があります。
- 服用開始前のBMIが低い人: もともと痩せ型だった人の方が、体重が増加しやすい傾向があるという報告があります。
- 食生活が不規則な人: もともと高カロリーな食事や間食が多い人は、食欲が増進した際に体重が増えやすくなります。
- 遺伝的な要因: 体重の増えやすさには、遺伝的な体質も関係していると考えられています。
- 若い年齢層: 若い人の方が代謝の影響を受けやすく、体重が変動しやすい場合があります。
なぜレキサルティで太るのか?体重増加のメカニズム
レキサルティが体重を増加させる理由は、主に3つのメカニズムが関係していると考えられています。
食欲増進作用による摂取カロリー増加
レキサルティは、脳内の特定の神経伝達物質の受け皿(受容体)に作用します。特に、食欲に関わる「ヒスタミンH1受容体」や「セロトニン5-HT2C受容体」をブロックする作用があります。
- ヒスタミンH1受容体のブロック: 満腹感を感じにくくさせ、食欲を増進させる働きがあります。
- セロトニン5-HT2C受容体のブロック: 食欲を抑える信号を弱め、特に炭水化物や甘いものへの渇望を引き起こすことがあります。
これらの作用により、無意識のうちに食べる量が増え、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうことが、体重増加の大きな原因です。
代謝への影響と消費カロリー低下
レキサルティが直接的に基礎代謝を低下させるという明確なエビデンスはまだ確立されていません。しかし、一部の研究では、抗精神病薬がインスリンの働きを悪くする「インスリン抵抗性」を引き起こし、体が脂肪を蓄えやすい状態になる可能性が指摘されています。これにより、同じ量を食べても以前より太りやすくなることがあります。
鎮静作用や眠気による活動量低下
レキサルティの副作用として、眠気やだるさ(鎮静作用)が現れることがあります。これにより、日中の活動意欲が低下し、運動量が減ってしまうことがあります。
「以前よりも動くのが億劫になった」
「日中、眠くてゴロゴロしている時間が増えた」
このような状態が続くと、消費カロリーが自然と減少し、摂取カロリーとのバランスが崩れて体重増加につながります。
レキサルティ服用中に体重増加した場合の対策
体重が増えてきたからといって、自己判断で薬をやめてしまうのは非常に危険です。まずは落ち着いて、できる対策から始めてみましょう。大切なのは、一人で抱え込まずに主治医と相談しながら進めることです。
食事内容の見直しとバランス
食欲が増している状態での食事制限はストレスになりやすいため、無理なく続けられる工夫が大切です。
- 食べる順番を工夫する: 食事の最初に野菜やきのこ、海藻など食物繊維が豊富なものから食べましょう(ベジファースト)。血糖値の急上昇を抑え、満腹感を得やすくなります。
- よく噛んでゆっくり食べる: 満腹中枢が刺激されるまでには約20分かかると言われています。一口30回を目安によく噛むことで、食べ過ぎを防ぎます。
- 低カロリー・高タンパクな食品を選ぶ: 鶏むね肉、ささみ、豆腐、卵、魚などを積極的に摂り、満足感を高めましょう。
- お菓子やジュースを控える: どうしても甘いものが欲しい時は、果物やヨーグルト、ナッツなどに置き換えるのがおすすめです。
適度な運動を取り入れる方法
鎮静作用で体を動かすのが億劫に感じるかもしれませんが、軽い運動でも効果は期待できます。
- ウォーキング: まずは1日15〜20分程度のウォーキングから始めてみましょう。通勤時に一駅手前で降りて歩く、食後に近所を散歩するなど、生活の中に組み込むのが継続のコツです。
- ストレッチやヨガ: 自宅で手軽にでき、心身のリラックス効果も期待できます。
- ながら運動: テレビを見ながらスクワットをしたり、歯磨きをしながらかかとの上げ下ろしをしたりするだけでも、消費カロリーを増やすことができます。
大切なのは、無理せず「気持ちいい」と感じる範囲で続けることです。
医師への相談と薬の調整
食事や運動を工夫しても体重が増え続ける場合や、体重増加が大きなストレスになっている場合は、必ず主治医に相談してください。
相談する際は、
- いつから、どのくらい体重が増えたか
- 食事や運動で工夫していること
- 体重増加によって他に困っていること
などを具体的に伝えると、医師も状況を把握しやすくなります。
医師は、薬の量を調整したり、比較的体重増加のリスクが低い他の薬への変更を検討したりすることがあります。ただし、薬の変更は病状の安定性を最優先に慎重に行う必要があります。
減量のための薬物療法について
体重増加が著しく、糖尿病などの健康リスクが高まっている場合には、医師の判断で食欲を抑える薬や糖の吸収を抑える薬(メトホルミンなど)が併用されることもあります。これらはあくまで治療の一環として行われるものであり、安易な自己判断での使用は絶対に避けてください。
レキサルティ以外で太りやすい・太りにくい精神科の薬
抗精神病薬の中には、レキサルティと同様に体重増加の副作用が報告されているものが多くあります。薬の特性を知っておくことも一つの知識となります。
体重増加のリスク | 代表的な薬(一般名) | 特徴 |
---|---|---|
高い | オランザピン、クエチアピン | 食欲増進作用が比較的強く、体重増加が起こりやすい薬として知られる。 |
中程度 | リスペリドン、パリペリドン、レキサルティ | 体重増加の可能性はあるが、オランザピンなどよりはリスクが低いとされる。 |
低い | アリピプラゾール、ルラシドン、ブロナンセリン | 体重への影響が比較的小さいとされる薬。 |
注意:この表はあくまで一般的な傾向です。薬の効果や副作用の出方には大きな個人差があり、リスクが低いとされる薬でも体重が増える人もいます。薬の選択は、体重への影響だけでなく、本来の病気に対する治療効果を総合的に判断して主治医が行います。
レキサルティをやめたら体重は元に戻るのか?
服薬中止と体重変化の関係
レキサルティの服用が原因で増えた体重は、医師の指示のもとで薬を減量・中止すれば、元の体重に戻る可能性があります。薬による食欲増進や代謝への影響がなくなるためです。
しかし、注意点もあります。服薬中に食生活が変化し、高カロリーな食事や間食の習慣がついてしまった場合、薬をやめてもその食習慣が続けば体重はなかなか元に戻りません。
そして最も重要なことは、絶対に自己判断で服薬を中止しないことです。急に薬をやめると、病状が悪化したり、離脱症状(不安、不眠、吐き気など)が現れたりする危険性があります。体重を元に戻したいという希望も含めて、必ず主治医と相談してください。
体重増加について医師に相談すべきケース
以下のような状況が見られたら、早めに主治医に相談することをおすすめします。
- 短期間で3kg以上など、急激に体重が増加した
- 体重が増えたことで、息切れや関節の痛みなど身体的な不調が出てきた
- 健康診断で血糖値やコレステロール値の異常を指摘された
- 体重増加が気になって、薬を飲むのが嫌になり、自己判断でやめてしまいそう
- 自分の体型への不満から、気分が落ち込んだり、人に会いたくなくなったりしている
体重の悩みはデリケートな問題ですが、治療を続ける上での大切な情報です。遠慮せずに医師に伝えましょう。
まとめ|レキサルティの体重増加は対策可能
レキサルティの副作用として体重増加は起こりえますが、そのメカニズムを理解し、適切な対策を講じることでコントロールは可能です。
- レキサルティは食欲増進や活動量低下により太ることがある
- 食事の工夫(ベジファースト、よく噛む)や適度な運動(ウォーキングなど)が有効
- 最も大切なのは、一人で悩まずに主治医に相談すること
- 自己判断での減薬・断薬は絶対にしない
体重の増加はつらい副作用の一つですが、治療を中断してしまうことの方がより大きなリスクにつながります。この記事で紹介した対策を参考にしながら、主治医と協力して、心と体の両方の健康を維持していきましょう。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を推奨するものではありません。
病状や治療については、必ず専門の医師にご相談ください。