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眠いのに眠れない…ストレスが原因?つらい不眠の対処法

眠いのに眠りたいのに眠れない。そんなつらい経験はありませんか?特に日中に強い眠気を感じているにもかかわらず、いざ眠ろうとすると目が冴えてしまう、というのは非常につらいものです。この「眠いのに眠れない」という状態は、様々な原因が考えられますが、現代社会において特に多くの人が抱えるのが「ストレス」です。

ストレスは私たちの心身に様々な影響を与え、睡眠もその例外ではありません。脳や体が十分に休息できない状態が続くと、日中の活動にも支障が出て、さらなるストレスにつながるという悪循環に陥ることも少なくありません。

この記事では、「眠いのに眠れない」という状態がなぜ起こるのか、特にストレスとの深い関係に焦点を当てて解説します。また、ストレス以外に考えられる原因や、今日からご自宅で実践できる具体的な対処法、そしてどのような場合に専門機関への相談を検討すべきかについても詳しくご紹介しますします。

つらい不眠から解放され、質の高い睡眠を取り戻すための一歩として、ぜひ最後までお読みください。

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目次

なぜ「眠いのに眠れない」?ストレスとの関係

「眠いのに眠れない」という状態は、文字通り、体は休息を求めて疲れているのに、脳や心が覚醒してしまっている状態です。この覚醒状態を引き起こす大きな要因の一つが「ストレス」です。では、なぜストレスは私たちの睡眠を妨げてしまうのでしょうか。また、厚生労働省の「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳」でも指摘されているように、「満足に眠れない」こと自体が大きなストレスとなり、さらに不眠を悪化させる悪循環に陥ることもあります。

ストレスが睡眠を妨げるメカニズム

私たちがストレスを感じると、体は「闘争か逃走か」の反応(ストレス反応)を起こします。この反応に関わるのが、自律神経系の交感神経と副交感神経、そして内分泌系のホルモンです。

  • 自律神経の乱れ:
    ストレスを感じると、私たちの体は危険に対応するために交感神経を活性化させます。心拍数を上げ、血圧を高め、筋肉を緊張させるなど、体を活動モードに切り替えるのです。本来、夜になってリラックスする時間帯には副交感神経が優位になり、体が休息モードに入ることで眠気が促されます。しかし、ストレスが続くと交感神経が優位な状態が続き、副交感神経への切り替えがうまくいかなくなります。これにより、体がリラックスできず、眠る準備が整わないため、「眠いのに眠れない」という状態に陥ります。脳も興奮状態にあるため、思考が止まらず、さらに眠りを遠ざけてしまいます。
  • ストレスホルモンの影響:
    ストレス反応の一部として、副腎からコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールは、血糖値を上げてエネルギーを供給するなど、体を活動させるための重要な役割を果たします。通常、コルチゾールの分泌は朝に多く、夜に向けて減少することで眠気を促します。しかし、慢性的なストレスがある場合、夜になってもコルチゾールの分泌が高いまま維持されることがあります。コルチゾールには覚醒作用があるため、これが「眠いのに眠れない」原因となります。体が疲れていても、ホルモンの影響で脳が活性化されてしまうのです。
  • 思考のループ(反芻思考):
    ストレスの原因となっている問題や、将来への不安などについて、寝床に入ってから繰り返し考えてしまうことはありませんか? これは「反芻思考」と呼ばれ、脳が活発に情報処理を行っている状態です。本来、睡眠中は脳も休息すべきですが、悩みや心配事が頭の中を駆け巡ることで、脳が休息できず覚醒状態が維持されてしまいます。これも「眠いのに眠れない」状態を招く大きな要因の一つです。特に「眠れないこと」そのものにこだわりすぎると、それがさらに脳を覚醒させ、不眠を悪化させるという研究報告もあります(日本睡眠学会誌参照)。
  • 睡眠構造の変化:
    ストレスは睡眠の質にも影響を与えます。通常、睡眠は深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を繰り返しますが、ストレスがある状態では、深いノンレム睡眠が減少し、浅いレム睡眠が増える傾向があります。また、睡眠の途中で目が覚めてしまう「中途覚醒」や、朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」が起こりやすくなります。これにより、たとえ眠れたとしても、質の低い睡眠となり、日中の眠気や疲労感につながります。しかし、日中に眠気があっても、夜にはまた眠れない、という悪循環に陥ってしまうのです。

このように、ストレスは自律神経、ホルモン、思考、そして睡眠構造といった様々な側面から、私たちの眠りを妨げる複雑なメカニズムを持っています。体が「眠い」と感じていても、脳や体がストレス反応によって覚醒状態にあるため、眠りにつくことが難しくなるのです。

ストレス以外の眠れない原因

「眠いのに眠れない」状態の原因は、ストレスだけとは限りません。私たちの生活習慣や寝室の環境、さらには何らかの疾患が隠れている可能性もあります。原因を特定することは、適切な対処法を見つける上で非常に重要です。

生活習慣や環境による要因

日々のちょっとした習慣や、眠る環境が睡眠に大きな影響を与えていることがあります。

  • カフェインやアルコールの摂取: コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインには覚醒作用があります。特に寝る前に摂取すると、脳を刺激して眠気を妨げます。アルコールは一時的に眠気を誘うことがありますが、眠りが浅くなり、夜中に目が覚めやすくなります。
  • ニコチンの摂取: タバコに含まれるニコチンにも覚醒作用があります。
  • 寝る直前のスマホやPC使用: ブルーライトは脳を覚醒させ、体内時計を乱します。また、脳が興奮してリラックスしにくくなります。
  • 不規則な生活リズム: 毎日寝る時間や起きる時間がバラバラだと、体の体内時計が乱れてしまい、眠りたい時間に眠れなくなります。
  • 日中の活動量の不足: 体を動かさない日が続くと、夜になっても適切な疲労感がなく、眠りにつきにくくなることがあります。
  • 寝室の環境: 寝室の明るさ、騒音、温度、湿度なども睡眠に大きく影響します。不快な環境は眠りを妨げます。
  • 寝具の不適合: 体に合わない枕やマットレスは、体の痛みや不快感を引き起こし、眠りを妨げることがあります。

疾患が隠れている可能性

不眠は、何らかの病気が原因で起こることもあります。特に、不眠が長く続いている場合や、他の症状を伴う場合は、医療機関を受診して原因を特定することが重要です。

不眠を引き起こす可能性のある疾患は多岐にわたります。以下に代表的なものをいくつかご紹介します。

疾患名 不眠との関連性
睡眠時無呼吸症候群 睡眠中に何度も呼吸が止まる・弱くなる。睡眠が分断され、熟睡できず日中の強い眠気や不眠を引き起こす。いびきや起床時の頭痛などが特徴。
むずむず脚症候群 主に夜間、脚に不快な感覚が生じ、脚を動かさずにはいられなくなる。この不快感で眠りにつけなかったり、夜中に目が覚めたりする。
周期性四肢運動障害 睡眠中に主に下肢がピクつくなど、不随意な運動が繰り返される。睡眠が分断されて不眠や日中の眠気を引き起こす。
うつ病 気分の落ち込みだけでなく、不眠を伴うことが多い。特に早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」が特徴的。食欲不振や疲労感なども伴う。
不安障害 過剰な心配や不安が続き、リラックスできない。寝床についても不安な考えが止まらず、眠りにつくのが困難になる。
甲状腺機能亢進症 代謝が上がり、神経過敏になり眠りにつきにくくなることがある。
夜間頻尿 夜間に排尿のために何度も目が覚める。
疼痛(慢性的な痛み) 体の慢性的な痛みは、眠りにつきにくくしたり、睡眠中に目が覚める原因となる。
皮膚疾患(かゆみ) 夜間に強いかゆみが出やすい皮膚疾患は、睡眠を妨げる大きな原因となる。
薬の副作用 一部の薬に、不眠を副作用として起こすものがある。

これらの疾患が疑われる場合は、自己判断せず、必ず医師の診断を受けるようにしましょう。原因に応じた適切な治療を受けることで、不眠が改善される可能性があります。

「眠いのに眠れない ストレス」状態の具体的な対処法

「眠いのに眠れない」状態がストレスによるもの、あるいはストレスと他の要因が複合している場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。まずはご自宅で試せるセルフケアからご紹介します。

自宅でできるセルフケア

日々のちょっとした工夫で、心身の緊張を和らげ、眠りにつきやすい状態を作ることができます。継続することが大切です。

寝る前に試したいリラックス方法

眠る前に心身をリラックスさせることは、スムーズに眠りにつくために非常に効果的です。就寝時刻の1~2時間前から、リラックスタイムを設けるのがおすすめです。

  • ぬるめのお風呂に浸かる: 就寝1~2時間前に、38~40℃くらいのぬるめのお湯に15~20分ほどゆっくり浸かりましょう。体の深部体温が上がり、その後下がる過程で眠気を誘います。
  • 軽いストレッチやヨガ: 激しい運動ではなく、軽いストレッチやリラックス系のヨガは、筋肉の緊張をほぐし、体をリラックスさせるのに役立ちます。
  • 腹式呼吸や簡単な瞑想: ゆっくりと深い呼吸をすることで、副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めることができます。
  • アロマテラピー: リラックス効果のある香り(ラベンダー、カモミールなど)のアロマオイルを使うのも良いでしょう。
  • 心地よい音楽や自然音: 静かで落ち着いた音楽や自然の音は、脳をリラックスさせる効果があります。
  • 読書: スマートフォンなどではなく、紙媒体の書籍で、心が落ち着くような内容を選んで読みましょう。

睡眠環境の見直し

寝室は、私たちの睡眠にとって最も重要な場所です。快適な睡眠環境を整えることで、眠りにつきやすさや睡眠の質が向上します。

  • 寝室を暗くする: 光は脳を覚醒させる作用があります。寝室はできるだけ暗くしましょう。
  • 静かな環境を作る: 騒音は睡眠を妨げます。外部の音が気になる場合は、耳栓を使ったり、ホワイトノイズなどを流したりすることも検討しましょう。
  • 快適な温度・湿度に保つ: 寝室の温度は20~22℃、湿度は50~60%が理想的と言われています。
  • 自分に合った寝具を選ぶ: 枕やマットレスなど、体にフィットするものを選びましょう。
  • 寝る直前のスマホやPCは使用しない: 就寝時間の少なくとも1時間前、できれば2時間前からは控えるように意識しましょう。

規則正しい生活リズムの重要性

体内時計を整えることは、自然な眠りを誘うために非常に重要です。

  • 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる: 休日でも、平日との差を1~2時間以内に抑えるようにしましょう。特に毎日同じ時間に起きることが重要です。
  • 朝起きたら日光を浴びる: 起きたらすぐにカーテンを開けて朝日を浴びましょう。日光は体内時計をリセットする働きがあります。
  • 日中に適度な運動をする: 日中に体を動かすことで、程よい疲労感が生まれ、夜の眠りにつながります。ただし、就寝直前の激しい運動は避けましょう。
  • 食事の時間も規則正しく: 毎日決まった時間に3食摂るように心がけましょう。特に夕食は、就寝時間の2~3時間前までに済ませるのが理想です。

考えすぎを防ぐヒント

ストレスによる不眠の大きな要因である「考えすぎ」を防ぐための工夫も大切です。「眠れないこと」へのこだわりは、不眠を悪化させる認知的な要因となり得ます(日本睡眠学会誌参照)。

  • 悩みや不安を寝る前に書き出す(ジャーナリング): 寝床に入る前に、今日あった出来事や悩み、不安などを紙に書き出してみましょう。頭の中が整理され、心が軽くなることがあります。
  • 寝床は眠るためだけの場所にする: 寝床でスマートフォンを見たり、考え事をしたりする習慣をなくし、寝床は「眠る」または「性行為をする」ためだけの場所と決めましょう。
  • 「眠らなければ」と焦らない: 20~30分経っても眠れない場合は、一度寝床から出て、リビングなどでリラックスできることをしましょう。眠気を感じてから再び寝床に戻ります。
  • 「完璧な睡眠」を求めすぎない: 多少睡眠時間が短くても、日中の活動に大きな支障がなければ問題ありません。「今日は少し短かったけれど、明日は調整しよう」くらいの気持ちでいることが大切です。

これらのセルフケアを試してみることで、ストレスによる心身の緊張が和らぎ、眠りにつきやすい状態を作ることができます。全てを一度に始める必要はありません。できそうなことから一つずつ試してみて、自分に合う方法を見つけていきましょう。

専門機関への相談を検討すべきサイン

セルフケアを試しても「眠いのに眠れない」状態が改善しない場合や、不眠によって日中の生活に大きな支障が出ている場合は、専門機関への相談を検討しましょう。不眠の背景に睡眠障害やその他の疾患が隠れている可能性もあります。

睡眠障害の可能性

一時的な不眠は誰にでも起こり得ますが、不眠が長く続く場合(例えば週に3日以上、1ヶ月以上)や、そのために日中の集中力低下、倦怠感、イライラ、日中の強い眠気などが続いている場合は、不眠症をはじめとする何らかの睡眠障害の可能性があります。

  • 寝床についても眠りにつけない
  • 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
  • 朝早く目が覚めてしまい、その後眠れない(早朝覚醒)
  • 十分な時間寝ているはずなのに、日中の眠気が強い
  • 寝る時に足がむずむずしたり、勝手に動く感じがする
  • 寝ている間に大きないびきをかく、呼吸が止まっていると指摘されたことがある

これらの症状に心当たりがある場合は、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

病院での診断と治療

不眠で病院を受診する際は、心療内科、精神科、睡眠外来、またはかかりつけの内科医に相談するのが一般的です。

診断方法 概要
問診 不眠のパターン、期間、日中の症状、生活習慣、既往歴、服用中の薬などについて詳しく尋ねます。
睡眠日誌 毎日、睡眠に関わる様々な項目を記録することで、客観的な睡眠パターンを把握します。
睡眠ポリグラフ検査 睡眠中の脳波、呼吸、心拍、体の動きなどを詳細に測定する検査。睡眠時無呼吸症候群などの診断に用いられます。
アクチグラフィー 腕時計型の装置で、数日間の睡眠・覚醒リズムを客観的に記録します。
血液検査など 不眠の原因として身体疾患や薬の副作用が疑われる場合に行われます。
治療法 概要
睡眠薬 医師の判断により、一時的に処方されることがあります。依存性などに注意し、最小限の量と期間で使用します。
精神療法(CBT-I) 不眠の考え方や行動パターンを修正し、より良い睡眠習慣を身につける治療法。薬物療法に匹敵する効果があるとも言われています。
原疾患の治療 睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法、うつ病に対する抗うつ薬など、不眠の原因となっている病気を治療することで、不眠が改善されることがあります。
生活習慣指導 睡眠衛生教育とも呼ばれ、患者さんの状態に合わせて、記事でご紹介したセルフケアの内容を具体的に指導します。

医師とよく相談し、自分に合った治療法を見つけることが大切です。適切な診断と治療を受けることで、つらい不眠から解放され、より快適な毎日を送れるようになるでしょう。

まとめ|眠いのに眠れないストレスから解放されるために

「眠いのに眠れない」というつらい状態は、現代社会において多くの人が経験しています。その背景には、日々のストレスが深く関わっていることが少なくありません。ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、脳を覚醒させることで、体が疲れていても眠りにつくことを困難にします。また、ストレスによる考えすぎ(反芻思考)や、「眠れないこと」へのこだわりも眠りを妨げる大きな要因となります。

しかし、「眠いのに眠れない」原因はストレスだけではありません。カフェインやアルコールの摂取、寝る前のスマートフォンの使用、不規則な生活リズムといった生活習慣や環境の要因も影響します。さらに、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群、うつ病などの病気が隠れている可能性も否定できません。

まずは、この記事でご紹介した自宅でできるセルフケアを試してみましょう。寝る前のリラックスできる習慣を取り入れたり、寝室の環境を整えたり、規則正しい生活リズムを心がけたりすることは、心身の緊張を和らげ、自然な眠りを誘うために非常に効果的です。特に、ストレスによる考えすぎを防ぐためのジャーナリングや、眠れない時に一度寝床から出るなどの具体的な方法も有効です。

これらのセルフケアを継続しても不眠が改善しない場合や、不眠によって日中の活動に支障が出ている場合、あるいは他に気になる症状がある場合は、専門機関への相談を強くお勧めします。不眠症をはじめとする睡眠障害や、他の疾患が原因である可能性も考えられます。心療内科、精神科、睡眠外来、かかりつけの内科医などに相談し、適切な診断と治療を受けることで、不眠の根本的な解決につながる可能性があります。

「眠いのに眠れない」状態を放置せず、ご自身の体と心に向き合い、適切な対処をすることで、きっと質の良い睡眠を取り戻すことができるはずです。つらい不眠から解放され、心身ともに健康な毎日を送るための一歩を踏み出しましょう。


免責事項: 本記事は、一般的な情報の提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。ご自身の体調や症状に関してご心配がある場合は、必ず医師や専門家にご相談ください。本記事の情報に基づいて行ういかなる行為についても、当方では責任を負いかねます。

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