TMS治療とは
TMS(経頭蓋磁気刺激)治療は、頭部に磁気コイルを当てて、脳の特定の部位に磁気刺激を与える治療法です。
アルツハイマー型認知症の患者様の脳では、記憶や思考を司る部位の神経活動が低下していると考えられています。
TMS治療では、この低下した神経活動を磁気刺激によって活性化し、認知機能の改善・維持を図ります。

なぜTMS治療が
選ばれるか?
TMS(経頭蓋磁気刺激)治療は、頭部に磁気コイルを当てて、脳の特定の部位に磁気刺激を与える治療法です。
アルツハイマー型認知症の患者様の脳では、記憶や思考を司る部位の神経活動が低下していると考えられています。
TMS治療では、この低下した神経活動を磁気刺激によって活性化し、認知機能の改善・維持を図ります。
薬に頼らない新しいアルツハイマー型認知症治療の研究とは?

大阪大学の研究グループが、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)による日本人アルツハイマー型認知症の改善効果を確認しました。
従来のアルツハイマー型認知症治療は薬物療法が主流でしたが、効果が限定的でした。
研究では、帝人ファーマと共同開発したrTMS機器を使用し、軽度から中程度の認知症患者(MMSE15~25点)に対して両側前頭前野への高頻度刺激を4週間実施しました。
その結果、偽刺激と比較して有意な認知機能改善が認められ、効果は約20週間継続しました。治療効果は日本発の認知症薬ドネペジルと同等以上で、より即効性があることが示されました。また、患者のうつ症状の改善も認められました。この非侵襲的な脳刺激療法は、薬物に頼らない新たな治療選択肢として期待されています。
出典:大阪大学「日本人アルツハイマー型
認知症を非侵襲の大脳刺激で改善」
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/
research/2022/20221012_1
このような方が対象です
- 軽度から中程度のアルツハイマー型認知症と診断された方
- 新しい治療にチャレンジしたい方
- 定期的に通院できる方
治療の流れ
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01 初回相談・検査
アルツハイマー型認知症の程度を詳しく検査し、治療の適応を判断します。
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02 治療計画の作成
患者様の状態に合わせて、最適な治療スケジュールを組み立てます。
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03 TMS治療開始
週に数回、1回15分程度の磁気刺激治療を受けていただきます。
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04 効果の確認
定期的に認知機能テストを行い、治療効果を客観的に評価します。

TMS治療について
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重要事項
効果には個人差があります。治療を検討される際は、必ず専門医にご相談ください。本サイトの情報は医学的アドバイスに代わるものではありません。大阪大学の研究結果に基づいた情報を提供していますが、治療の適応や効果については個別の診断が必要です。